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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
お茶会の続き
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てるんだ。 本人はバレてないつもりだろうけど耐久値減ってればさすがに気付くって。 ちなみに残念ながら似合わなかったのかな。 僕には見せないように隠れてる。 えーっと、他には――「待て、落ち着け、ちょっと止まってくれ」
ふぅん?
色々参考になるかなと思いながら喋っていたらストップが掛かってしまう。 はて、なんだろう?
そう首を傾げたらユーリさんは額に手を当てて深い息を吐いた。
「お前がアマリをどれだけ大事に想っているのかは良くわかった。 良くわかったからちょっと落ち着け」
「うん、まあいいけど」
「にしてもそんな細かい好みまでわかるもんか?」
「そりゃ一緒に暮らしてますから。 そうでなくても見てれば大体わかるでしょ?」
「わかるわけあるか」
端的な突っ込みはそれだけ本音の突っ込みなのだろう。 僕に言わせれば見てればわかるって言うのは当たり前のことだけどどうやらそうではないらしい。 誰が何に興味を持ち、何を好みとしているのかなんて最も簡単に弱味を握れる内容なのだから覚えないはずもないと言うのに。 まったく、やれやれである。
「そう言えばユーリさんってシィさんのどこを好きになったの?」
「おい待て、いきなりなんで女子会トークみたいなことを始めた??」
「いやまあ……ノリ?」
「ノリってお前な……答えるわけないだろ」
プイッと顔を背けられてしまう。 ふむ、なるほど余程触れられたくないことなのか。 それは照れであり、照れると言うことはつまりそう言うことであり、殆ど自白でしかない。 自白と言うか自爆と言うべきかもだけど。 そう言う年頃な反応は僕の周囲にいる人間にはない希少なパーソナリティーだ。
素直に可愛いと思う。
「僕はシィさんのこと、好きだよ。 もちろんユーリさんのこともね。 どっちも一緒にいると楽しいから。 もしかしてユーリさんは僕のこと、嫌い?」
「嫌いじゃない」
「僕は好意を寄せてるよ。 ユーリさんのことは好きだしシィさんのことももちろんね。 それは楽しいし面白いから。 でも、そこに敵対関係にならないと言う保証はない。 ねえユーリさん。 ユーリさんは僕たちの敵になるつもりはある?」
「ねえよ。 お前が俺たちの敵にならないならな」
「まるで禅問答だね。 まあ安心してよ。 さすがの僕も積極的に敵対するつもりはないからさ」
「言ってろ」
深いため息は呆れか諦めか。 これだけ好きだと言葉にしているのに信じる気は更々ないらしい。 そんなに嫌われているとむしろなんだか楽しくなってきた。 どうやっていじめてくれようかを考え、そしてすぐにそんなことをしようものならシィさんとアマリとに怒られそうだと思い直す。 まったく、人気者はこう言う時に得だ。
けれど、
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