暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
お茶会の続き
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言うな」
 「女顔って認めてるし見た目だけなら女の子ってのも僕は自覚してるもん。 自覚して、ちゃんと利用してるから」
 「なんでそんなに割り切れるんだよ」
 「使えるものは使う主義だからね。 それにどれだけ嘆いたって簡単に変えられるものでもない。 だったらそれをどう使うか考えた方がよっぽど建設的でしょ?」

 思うところがなかったわけじゃないけど、それだって既に通り過ぎた悩みでしかない。 僕はもう、諦めて受け入れている。 ユーリさんもどうせそのうちこうなっていくだろう。 どちらが良いかどうかは別にして、だけど。
 しかし、それにしたってユーリさんにはこの手の話題転換が有効らしい。 それだけユーリさんにとって無視できない話題と言ったところか。 まったく、それを弄るのは楽しくて仕方がない。

 「……それにしてもだったら俺もひとつ良いか?」
 「お好きにどうぞ。 答えたくない質問だったら適当に誤魔化すだけだしね」
 「アマリの奴って何が好きなんだ?」
 「ん?」
 「あいつには恩があるからな。 返礼くらいはしないとだろ」
 「返礼、ね」

 全く以って律儀なことだ。 律儀と言うかクソ真面目と言うか……恩を返すなんて普段の言動からは想像もつかないけど、やっぱりこの人は優しい人だね、本当に。

 「アマリの好きなものって言ったら可愛いものかな。 雑貨屋に置いてあるのを物欲しそうに見たりしてるし」
 「可愛いもの、ね。 それはあれか、ぬいぐるみとかか?」
 「それもあるけど割と無差別だよ。 食器から人形から木箱やらクッションやら、一般的な尺度で可愛く見せて客引きしてる類のものは全般的に。 それで買わないんだからもしかしたら好きじゃないって可能性もあるけど」
 「適当かよ」
 「って言うか人の好みなんて本人に聞かなきゃわからないから。 それ以外だったら甘いのは結構好きっぽい。 苦いのは駄目で辛いのもアウト。 野菜系より肉系、肉系より魚系。 これは箸の進み具合が違うから間違いないと思う。 で、甘いものはクッキーとかよりもマフィンとかカップケーキみたいな柔らかいのが好きで、でも生クリームは実はあんまり好きじゃないみたい。 紅茶を飲むときはミルクよりもレモン。 コーヒーは砂糖たっぷりミルク少なめ。 果物だったら酸味が強めのが好き。 色の好みは見てわかる通りにピンク系。 あの髪はわかりやすい趣味の反映だね。 他には白系とかも好きで、青系は興味があるけど似合わないと思ってるのか着たがらない。 派手派手しい色調よりも淡い色合いの方が好みには合うのかな。 肌の露出はあまり好んでないみたいだけどあのおへそチラ見せは抵抗がないみたい。 ちなみに脚は何があっても見せないように気を遣ってるね。 最近は眼鏡にも興味を持ったみたいで僕の変装用小道具を使っ
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