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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
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?」
「屁理屈だろうと理屈であることに違いはないよ」
「それはまるっきり悪役のセリフだ」
「つまり僕向きのセリフってことだよね」
実に渋い顔で沈黙したユーリさん。 この状況での沈黙は敗北宣言に等しいと言うことに気づいているのだろうか? どちらにせよ僕の意向は示し終えたし、どんな異論反論をしようと勝者である僕が譲る道理はない。 なのでこのまま大人しくユーリさんには僕のオモチャになってもらう。
「と言うわけで、まずは着替えよっか?」
「は?」
「着替えだよ、着替え。 お出掛けするのに部屋着のままってわけにもいかないでしょ? それがいいなら尊重するけど?」
「……やな予感しかしないんだが」
「ユーリさんに拒否権はないからね。 諦めたほうが楽だと思うよ」
「ああそうか、もう詰んでたのか……」
「そう言うこと。 物分かりが良い人は好きだよ」
「お前に好かれてもな」
「何か言った?」
「なんでもねえよ」
はあ、と諦念を滲ませるユーリさんは既に何かを悟ったような表情だ。 無茶振りや理不尽は幼馴染さんの相手で慣れているのだろう。 それにしたっていくらなんでもちょろすぎやしないかな? もしかして、実は振り回されるのが好きなのかもしれない。 まあ、本人は絶対に認めないだろうけど。
「さっきも言ったけど僕は裁縫スキル持ちでね。 だから試作品も色々作ってて、その感想を聞かせてもらいたいなーって」
「試作品?」
「売り物にするつもりはないけど、着心地とか動きやすさとか、数値化されないとこを教えて欲しいんだ。 自分で確かめると贔屓目が入りかねないし、アマリはアマリで言うまでもないし――って、なんでそんなに意外そうな顔なの?」
「あ、いや、着替えって言われるとどうも警戒するんだ。 あの馬鹿が変な服を押し付けてきやがるから……」
「ああ、ケモミミ巫女、だっけ? そう言えばそんなこと口走ってたよ。 安心して。 今回着てもらうのは普通に普通の普段着だから」
「お前がマトモに見える……!」
「褒め言葉として受け取っておくよ。 で、ユーリさん好きな色とかある?」
「強いて言うなら紫とか紺とかだな」
「あー、じゃあもしかしたら気に入ってもらえないかも……」
言って僕はストレージから用意しておいた品を取り出す。
それはややゆったりとしたシルエットの七分丈パンツ。 暗めの色合いの青だから紺色と言って言えなくもないけど、これは好み的に合うだろうか? 左太腿と右膝の部分にダメージ加工を施し、その内側から更に濃い色合いの布を縫い付けてある。 リアルで言うところのクラッシュデニムを参考にしてみた作品だ。
トップはそれに合わせる形でやはりゆったりめのデザインで、白のコートのような形状をし
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