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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
嫉妬の炎
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はあったけど、その時は前後それぞれ分かれて戦闘に入ったので、連携なんて必要なかったけど……まあ、なんとかなるか。
適当に締めた思考はそのままシィさんの腕に対する信頼と、それから僕の精神的余裕のなさだ。 正直、さっさと終わらせたい。
初手の接触は押し付けたり役割通りにシィさん。 右手で保持した短槍の切っ先を現れた蟻型モンスターに向ける。 疾走の勢いそのままに、さながら矢か砲弾の如き突貫だ。 レベルの低い敵を交通事故に巻き込んだかのように粉砕すると、今度はその場で深く身を沈めて別個体の顎から逃れる。
ふむ、さすがに視野が広い。
「だぁくそっ! またこいつらかよ??」
「あはーぶっ殺すのも飽き飽きしてきたですよー」
背後から聞こえる2人の声から察するに、このモンスターがアマリとユーリさんが戦ったと言う無限湧きの蟻なのだろう。 狭い通路で襲われたのはこの場合、僥倖かもしれない。
「シィさん、前に出過ぎないように気をつけてね。 集団戦闘の基本は同時に相手取る敵の数をいかにして少なく抑えるか……って、言うまでもないかな?」
「もち」
「よもぎ?」
「ボケは私の仕事っ!」
ズビシっと振り返って宣言するシィさんだけど、さてはてどうだろう? 少なくともこのクエストが始まってからのシィさんはむしろ綺麗なツッコミを入れてくれているシーンの方が多い気がする。
真面目くさってそんなことを考えながら、僕もまた状況に介入した。
先行しているシィさんに蟻たちの視線は集中している。 ここまで綺麗に敵愾心を集めてくれれば僕は仕事がしやすいと言うものだった。
「肩、借りるよ」
「あ、こら」
戦場でぬるぬる動いているシィさんの肩に手を置き、そこを支点にしての蹴り。 もちろん非力な僕の一撃なので大したダメージはないものの、それでシィさんに向けようとしていた針による突き刺しをキャンセルさせる。 着地と同時にシィさんと蟻の一団との間に滑り込んだ。
シィさんにのみ集中していた敵の視界に無理矢理入った僕に敵の動きが一瞬止まる。 その一瞬で追撃……ではなく、首を横に倒して射線を確保した。 と、刹那、その僅かな射線を的確に通して短槍が光芒を散らしながら目の前にいた蟻の右目に突き刺さる。
成果を確認すると同時に醜悪な蟻の奇声を無視して突き刺さった短槍の柄頭を殴り、それを更に奥へと押し込んだ僕の追撃は殊の外効いたらしい。 予想よりも早く絶命して、その身をポリゴン片へと姿を変えてしまう。
「あ」
「なぁ??」
勢い余って短槍が地面を転がり、残った2体の蟻の足元に転がった。
「なんかごめん」
「逝ってこい」
「イエス、マム」
シィさんの短い指示に短い返礼で返すと僕は
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