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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
嫉妬の炎
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れはやだ。 アマリの隣に立つのは僕じゃなきゃやだ。 醜い嫉妬だってのは重々承知だし、そもそもこの組み合わせはアマリが望んだものだってのもわかる。 わかる、けど……」
「ま、恋は理屈じゃないかんねー」
にひひと笑うシィさんに背中を叩かれた。 僕からしたらどうしてシィさんが笑えるだけの余裕を保てているのか謎だけど、とは言えそんなことを口に出したら負けな気がして何も言えない。 我ながら何に負けるのかわからないけど。
「ほんと、何考えてるんだか……」
「フォラスにわかんないなら誰にもわかんないと思うよ。 後は本人のみぞ知るって奴?」
「……本人に聞くべきだと思う?」
「さあねー。 気になるなら直接聞けば良いんでない?」
突き放すような言葉は耳が痛い。
もちろんそれもわかっている。 こんなところで悩んでいないで本人に直接聞けば良いと言うのは非常に正論だ。 でも、それができるようなら苦労してはいない。
僕のため息はきっとアマリには届かないのだろう。 僕の苦悩はアマリには理解されないのだろう。
ニヤニヤ笑うシィさんの横顔が深く印象に残った。
「ほんと、どうしようかねぇ……」
答えはどこからも届かなかった。 だけど、僕はその答えを知っている。
知ってはいるんだ。 できるかどうかは別にして……
「索敵に反応! 前方から3、後方から4!」
「前の敵は任せるです!」
「じゃあ後ろの敵はフォラスに任せたー」
「いやいやシィさんの見せ場は取れないよ」
「どうでもいい押し付け合いをしてないでさっさと倒せ馬鹿ども!」
ユーリさんの叱責に首を竦めつつ後方を見遣る。 実を言えば僕の索敵にも反応があったので驚くこともないけど、とは言えわざわざ真正直に索敵範囲と精度を教えてあげる必要もないので黙っていたのだ。
さて、どうしたものか……。
「ほれほれフォラス、いいところを見せないとアマリちゃんに愛想尽かされるよー」
「その煽りは僕に有効だって知って口にしてる辺りがシィさんだよね……」
「いけー殺れー。 私とのデュエルで手加減しまくってやがった罰だー」
「あ、バレてた?」
「あの全力疾走見せられたら気付くってーの」
「じゃあシィさん、先行して撹乱よろしく」
「うわ、こいつ人の話しを軽やかに無視してる」
「撹乱はシィさんの十八番でしょ? 人の気分まで撹乱するのは玉に瑕だけど」
「一言多い!」
言いつつも短槍を構えて敵に向かっていくのだからちょろい限りだ。 人を煽ることが大好きらしいシィさんは、その実煽られ耐性が低いのかもしれない。
狭い通路内でのエンカウントはこのダンジョンに来てから初めてと言ってもいい。 あることに
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