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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
8時じゃないけど全員集合
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だから。 もちろん何かしらがあったって言うなら怒るけど、そんなこともなかっただろうしね」
それともあったの?
そう言ってニヤニヤと笑んだフォラスの姿は、ユーリの記憶にある攻略組だった頃と何も変わっていない。 いつも通りと言えばいつも通りだが、だからこそフォラスのことが苦手だったのだ。
「ああ、思い出したよ。 お前はそう言う奴だったっけな」
「思い出してもらえたのなら何よりだよ」
笑うフォラスとしかめ面のユーリ。 友人とは言えないがかつて共に肩を並べていた2人の少年は友好的ではないが気安い言葉を投げつけあった。
「――って言う感じだと思う。 あくまで予想だし確証はないんだけど、多分そこまで外れてはいないんじゃないかな」
「キモいな」
「キモいよね」
「容赦ないなー」
ため息を吐いてみるけど2人の反応はまるで変わらない。 と言うか、シィさんは聞いてたはずなんですけど?
「とまあそんな感じでこんな感じだと思う。 で、それを踏まえて質問ね。 みんなはこれからどうするの?」
「どうする?」
「撤退するのも選択肢なんじゃないかなってことだよ、ユーリさん。 言っちゃえばこれは突発的な共闘だからね。 これ以上続ける理由はないんじゃないかな?」
「そりゃまあそうだ。 俺は巻き込まれただけだし、そこの馬鹿に至っては……いや、すまん。 巻き込んだ側だったな」
「それでも巻き込まれようって決めたのは僕自身だからね。 そこまでシィさんの責任にはしないよ」
「おいごるぁ」
「つってもここで退くのは趣味じゃない。 最後まで付き合うぜ」
途中で憤慨しようとしたシィさんの頭を叩いてユーリさんは言い切った。 どうやらお人好し属性はこの人にも実装されているらしい。
まったく難儀なことだ。
「まあ危ないことはないだろうしね。 気軽に行こうか」
「およ、同行オッケーってこと?」
「そもそもついて来てるだけだからね。 アマリまでくっついてたのは予想外だったけど」
「そう言やそいつは大丈夫なのか?
「問題ないと思うよ。 これが初めてってわけでもないから。 あ、これに関しても黙っておいてもらえると助かる。 広まったら危険性どうのこうのを名目にしてアマリが攻略組から排斥されかねない。 それはちょっとね」
はぁん、と同時に納得したように頷いたユーリさんとシィさんから視線を外した。 そのまま膝の上で眠るアマリの髪を撫でる。
柔らかな感触に頬を緩めてしまう。 数時間振りだと言うのに随分と久し振りな気がする。 どれだけ僕がアマリに依存しているのかがわかろうと言うものだ。
正直に言えばこのクエストの進行に危険はないだろう。 ここが低層だからと言うの
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