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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
乱立する旗
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略できるレベルに、だ。
であるならば攻略可能レベルは30前半。 安全マージンを取るのなら40と言ったところか。 その倍以上のレベルを有する2人にとって面倒はあっても苦になるはずもなかった。
「多分、この一団がボスだろうな。 ここだけ無駄に密集してるし、こいつだけ微妙にレベルが高い」
「索敵に反応すると言うことはダンジョンボス扱いではなくフィールドボス扱いと言うことでしょうか?」
「かもな。 それかネームドMobかだ。 どっちにしろここ自体はダンジョン扱いだからメッセージは送れないけどな」
「確認したのですか?」
「……一応だ! 他意はねえからな!」
「まだ何も言っていませんよ」
実に苦い顔で沈黙するユーリにクスクスと笑いかけながら、これから取るべき選択肢を列挙していく。
まずは問答無用で最短距離を突っ走って敵を叩く。 道中出てくる敵も全て踏み砕く。 単純な趣味嗜好の話であればフォラスが最も好む手法がこれだ。 必然、戦闘回数が多くなり、危険度も増すため実際には採用しない方法でもある。
次にダンジョン内全てをマッピングするためにボスと思しき一団をひたすら避けながら進む方法。 最前線であれば道中でアイテムを回収できるため、それはよく取られる手法であり、時間はかかるがその分実入りがいい。 とは言えここが中層域(むしろ2人からすれば低層域と言って過言ではない)なので、アイテム関連の実入りは期待できない。
そして趣味嗜好は別にしてフォラスが最も多く採用する手法が戦闘を極力避け、目的だけ果たして離脱する、だ。 十分な索敵スキルが必要になるし、不意打ちで挟撃される可能性も考慮に入れる必要があるが、最も安全で最も効率のいい方法と言える。
「ユーリさん」
「なんだよ? 本当に他意はないぞ!」
「ええ、それはよくわかりました。 シィさんが心配だと言う一点にのみ理由があって、それ以外の他意はないと言うことですね。 とにかくそれはもう置いておくとして、ユーリさんの索敵からここのモンスターが逃れられると言う可能性はどの程度ありますか?」
「……まずないと思うぞ。 ランダムにポップする奴らはその時にならないと引っかからないけど、この手の待ち伏せ系の連中は索敵で表示されるはずだ。 ボスっぽいのが表示されてるのがいい証拠だ」
「自信満々ですね」
「つーかレベルの差を考えりゃ当然だ。 だから敵性Mobの感知範囲をうまいことすり抜けてボスっぽいのを叩くのがベストだろうな。 マップが白紙だから難しいかも……いや、待てよ。 なあアマリ、お前……隠蔽スキルに自信はあるか?」
「カンストしてますよ」
やや気まずげに問うユーリと、間髪入れずに答えるアマリ。
SAOでスキルの詮索をするのは褒められた行為ではなく、
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