暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
乱立する旗
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ず笑ってしまう。
「まったく……それこそ死亡フラグでしょうに」
クスクスと笑いながらユーリを追った個体の眼前に着地する。
アマリ本来の役割はダメージディーラーではあるが、それはアマリのキャラクターが攻撃にのみ特化しているからで、その膨大なHPとそれに付随するバトルヒーリングによる回復力によって一時的なら壁職も可能だ。 もちろん防具の性能やスキルは本職に劣るが、レベル差の大きい現状であれば特に大過はない。
横穴の先に姿を消したことを確認し、アマリはこのボス部屋に入って初めてソードスキルのモーションを取った。 ユーリがここにいない以上、巻き込むことを留意する必要もない。 故に全力が出せる。
フォラスをして一撃の火力はSAO最高と言わしめる、アマリの全力。
「????っ!」
《ジ・デストロイ・アース》
現在公開されている中で最も攻撃力の高い単発ソードスキル。 3秒と言う遠大な溜めを必要とする欠点は実戦向きではないが、ダメージを受けても即座に回復してしまうアマリにとってそれはあってないような欠点だった。
咆哮と同時に振り下ろされた両手斧が地を抉る。 瞬間、周囲の全てが爆裂によって喰い千切られ、床と壁、そして天井に至るまで紫色のパネルを明滅させた。
これが周囲の被害を全く考慮に入れない、爆裂の出力を最大にしたアマリの全力。 フォラスとの連携をする際ですら禁止されている絶対無比の必殺技。
その攻撃範囲は実に半径20mにも及び、叩き出すダメージは下手な単発ソードスキルを軽く凌駕する。 最前線のモンスターであればさすがに一撃とはいかないが、とは言え中層で出てくると敵程度ならば余さずHPを吹き飛ばすことが可能だ。
噴煙が晴れればそこにいた全ては死に絶えていた。
感慨も歓喜もなく、無感動にユーリの後を追うアマリの横顔は、酷くつまらなそうに乾いていた。
ユーリが飛び込みアマリが後を追って突入した横穴は推測違わず巣だったらしい。
人狼スキルによってブーストされているユーリの索敵を以って調べたところ、索敵範囲内のあちこちに大量の交点が表示されたのだ。 その数は少なく見積もっても100はある。 とは言え、さすがにその全てと戦うつもりはない。
蟻の巣はかなり複雑に作られているため、隠れる場所には事欠かないのだ。 索敵の結果に従い無駄な戦闘を避ければ恐らくは最奥部まで戦闘なしでいけるだろう。 と言うのがユーリの予想であり、アマリもこれに同意した。
そもそもどう言う理由で始まったのかは理解していないが、ここは31層と32層の中間部。 出てくる敵のレベルもそれに準じたものであり、クエストもそれに合わせた調整がなされている。 少なくともこの層に到達できるプレイヤーであれば攻
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