暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
桜色の彼女
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
、何よりアマリの筋力値の高さはユーリも嫌と言う程知っている。
 だが、だがしかし、だ。
 襲い掛かってきた蟻を、ソードスキルの伴わない素の回し蹴りだけで迎撃できるなど誰に予想ができよう。 まして爆裂も使ってさえいずに壁際まで、距離にして10m近くも蹴り飛ばしてしまうなど、そんなことが予想できるのは彼女の伴侶であるフォラスくらいのものだろう。

 今のアマリを指して落ち着いているなどととんでもない勘違いだとユーリは悟った。
 違う。 違うのだ。
 アマリは既に感情がオーバーフローしている。 アマリのキャラクターを演じ続ける余裕がなくなるほど、彼女は怒っていたのだ。

 穏やかな微笑が酷薄な冷笑に変わる。
 普段の緩さも、戦闘時の凶暴さもない。 ただただ静かで冷ややかな瞳。 紡がれる声も、やはり冷たかった。

 「さあ、逝ってしまいましょうか」

 それは冷酷な死刑宣告だった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ