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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
脆弱なる主人
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ない。
と言うか、ボス部屋前でやったシリアスな会話を返してほしいよ、本当に。
そこからは本当にただの遊びのような戦闘だった。
以下抜粋。
「で、どうする?」
「斬撃がダメなら刺突で殺るまでのこと! ってなわけで死に晒せぇ!」
「…………」
「……嘘?ん」
「……1名様ご案内でーす」
「うぎゃー!」
「って言うか、短槍投げるくらいなら腕なんて狙わないで身体を狙おうよ」
「えーだって負けた気がするじゃん」
「なるほどね。 シィさんが馬鹿だってことはよくわかったよ」
「お? 喧嘩か? 喧嘩売ってんのか?」
「とか言ってる間に斬れた腕を取り込んでHP回復してるよ」
「うわなにそれ卑怯でないかい」
「おー、見てる間に全快だね」
「冷静に実況してる暇があるなら止めろー」
「だって僕の武器、斬るしかできないよ?」
「身体を斬れば解決!」
「えーだって負けた気がするじゃん」
「……わかった。 よーくわかった。 後で絶対泣かす!」
「はいはい頑張って」
「って言うかフォラス、体術使えたよね?」
「こんな岩の塊を殴れって? いやだってほら、こんなに細腕」
「腕捲りしてる場合じゃねー!」
「それにほら、僕ってAGI型だしね」
「ヘーイ、貧弱非力貧相もやしー」
「あ、もやしはちょっとカチンと来たかも」
「ヘーイ、もやしもやしー」
「ふん!」
「…………」
「なにか言った?」
「ちょ! なんで左手1本でゴーレム吹っ飛ばせるの?」
「このガントレットにノックバック増大の効果があるからね。 体術のソードスキルを使えばこのくらい簡単だよ」
「は、は……」
「は?」
「初めから使えアホー?」
なんて言うか、うん。 なんだろうこの非常に馬鹿っぽい感じは。 まあ、終わりよければ全て良しと言うことで。
最終的には「再生するなら徹底的にボコればそのまま削りきれるんじゃにゃーの?」と言う、脳筋を通り越して魂まで筋肉で出来ているのではないかと疑いたくなるくらい単純な作戦ですらないなにかの前にタロスは呆気なくポリゴン片へとその姿を変えた。 なにを言っているのかよくわからないと思うけど、僕自身よくわかっていない。
で、現在。
「そっか、ユーリはこう言う気持ちだったんだ……ちょっと反省しそうだよ」
「どんな気持ち?」
「振り回されるってこんなに胃が痛いって知らなかった……」
「ん? それだと僕がシィさんを振り回してるみたいなんだけど」
「振り回されてるからね!」
相も変わらず緊張感の欠落した会話をしつつ歩いていた。 この階段の先に雨を止めるための装置があるのだろう。 事前情報通りならこれで
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