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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
脆弱なる主人
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しい。 こちらの忠告の声に不思議そうに首を傾げ、同時にそれでも警戒に値すると判断したのだろう。 タロスとの距離を取るように後方へと大きく跳んだ。
それを追うように距離を詰めるタロス。 だが、その鈍重さでシィさんを捉えることは叶わない。 振り払った巨腕は未だ滞空しているシィさんをギリギリで空振り、タロスの
後
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方
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よ
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り
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飛
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来
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し
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た
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左
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腕
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が結構な速度でシィさんへと迫る。
「にゃにぃ?」
驚愕の声を上げながらもキチンと大鎌の柄で防御するシィさんの身のこなしは本当に賞賛ものだ。 それでも地に足のついていない空中での攻撃だったため、そのまま更に後方へと吹き飛ばされるけど、猫科動物を思わせる器用な体捌きで難なく着地まで決める始末だった。
「ちょい! 斬った腕が飛んでくるとかなにそれ聞いてない!」
「事前に教えてくれるわけないって」
「シィちゃん的には反則だと思います!」
「審判はいないけど……僕的にはありだと思うよ」
「裏切ったなこらー」
タロスを間に挟んで気の抜けたやり取りである。
いやまあ、斬られて飛んだはずの左腕が誰も触ってないのに動き出して、しかもシィさんに向かって飛んでくのを見たときは肝を冷やしたけど、とは言えレベルの差は如何ともしがたい壁だったようだ。 最前線に出る雑魚モンスターの攻撃のほうがよっぽど速いしよっぽど重い。 要するにシィさんを脅かすにはスピードもパワーも圧倒的に足りていなかった。
「って言うかサボんなー」
「はいはい。 じゃあ、働こっかなっと」
ごもっともなお叱りが来たので働くとしよう。
僕に背を向けているタロスに全速力で迫り、双剣を閃かせてまずは両足を同時に斬り飛ばす。 剣にかかる抵抗は殆どゼロと言っていいくらいなく、低くなったタロスの肩口をこちらも両方とも斬り落としてみた。 やはり抵抗はない。
そしてやはり斬った四肢が動き、こちらに攻撃を仕掛けてくる。
「ふむ、やっぱり部位欠損扱いで消失するんじゃなくて。斬った先がこっちを襲ってくるみたいだね。 いやはや厄介だよ」
「絶対わかっててやったよね? 絶対わざとだよね?」
「やだなあ、確認だよ、確認。 十中八九こうなるってわかってたけど確認って大事だからね」
「馬鹿なの? ゼロなの?」
「まあ、優しさはゼロかもね」
「言ってる場??って、こっちに来た?」
「目がないから声に反応してるんじゃないかな?」
「『かな?』じゃねー!」
うむ、とても楽しい。
飛んでくる腕とか足とかを避けて、しかも手足を再生させて攻撃してくる本体を余裕であしらいながらの会話だ。 もはやアトラクション扱いと言っても過言では
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