暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
屹立する旗
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ましたかねぇ?」
 「なんでもないですよー。 ちょろいん最高です」
 「ああそうか、喧嘩売ってるんだな? 売ってるんですね? いいぜ買おう言い値で買ってやんよ!」
 「尻尾モフられるとどんな感じなんですー?」
 「会話する気はゼロですかそうですか……あー、どんなっつーか、なんかこう、うにょいんだよ」
 「うにょい」
 「尻尾ってのは人間にない器官だろ? だからなのか強く握られると変な感じがするんだよ」
 「つまり尻尾は性感帯ですねー」
 「女の子が明け透けにそんな単語口にすんな!」
 「つ、つまり、その……尻尾はせ、性感帯、です?」
 「照れながら言えばいいってことじゃないからな!」
 「さっきからきゃんきゃんうるさいです。 あだ名をわんこにするですよ?」
 「誰のせいだ!」
 「人のせいにするのはよくないです」
 「間違いなくお前のせいだぎゃ?」
 「おお、ユーリちゃんが愛知県民になったですよー」
 「だから強く握んなって言ってんだろうが!」
 「そう言う振りじゃないんですか?」
 「なんでちょっとキレてるんですか?」
 「ユーリちゃんかーわーいーいー」
 「おい待てキャラが迷走してるぞ!」
 「あんまり騒いでると尻尾?ぐですよ?」
 「サラッと物騒なことを言った?」
 「あんまり騒いでると尻尾を〇〇〇〇するですよ?」
 「伏字にすんなや!」
 「あんまり騒いでると尻尾をぶちぶちするですよ?」
 「すいません伏字でお願い致します!」
 「大丈夫、また生えてくるですから」
 「猟奇的すぎる?」
 「ユーリちゃん尻尾とかお耳を見られるのが嫌なんですよね? じゃあ……」
 「見られるのは嫌だけどぶちぶちされる方がもっと嫌だからな?」
 「わがままさんですねー」
 「理不尽だー!」

 合掌





 「いつまで拗ねてるですかー?」
 「拗ねてるんじゃない。 怒ってるんだ」
 「ちょっとやりすぎたと反省してるです」
 「あれは全く以ってちょっとじゃなかったけどな」
 「うにー、ごめんなさい」

 安置を出てから今まで不機嫌であることを隠そうともしないユーリだったが、素直に詫びられて許さないほど心が狭くはないらしい。 盛大なため息を吐き出して小さく頭を振ると、周囲に敵影がないことを確認してから踵を返してアマリと向き合った。

 「……次はないからな」
 「許してくれるですか?」
 「今回だけだ」
 「本当にちょろいです」
 「おい」
 「ユーリちゃんはいい人ですねー」
 「都合のいい人、だろ?」
 「何故わかったですか?」
 「……ったく」

 何を言っても無駄だと悟ったのか、ため息ひとつで済ませてユーリは再び歩き始める。 フード付きのマントは戦闘時
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