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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
大きく振りかぶって
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で払うが、自身から火中に飛び込むことはなく、徹底して周囲に壁を作り続けていたのがシィの知るフォラス像だ。
シィが攻略組から退いてから、きっと成長したのだろう。 それが本人の望む理由からでないにしろ、僅かでも接点があった身からすればそれが少しだけ嬉しかった。
「さあ、ピッチャー第1球、振りかぶって????投げたぁ!」
滅茶苦茶いいフォームで投げられた短槍がモンスターの腹部を抉りとる。 SAOではあまり見ない光景に愕然としつつも怯んだ隙に肉薄して双剣を振るう。 ネームドボスでさえ僕とシィさんの2人がかりであれば大した障害とはなり得ず、その身体を青いポリゴン片に変えた。
なんだかよくわからないテンションのシィさんに対してのツッコミは意地でもしない。
これならわざわざ双剣にする必要もなかったかな、と微妙な後悔は置いておくとしよう。 口止めはしたけど、それも実際に効果があるのかは微妙だ。 僕としては信じるしかない。
「んー、ちょっと拍子抜けだよねー。 もしかしてシィちゃんが強すぎるのかな? かなー?」
「だろうね。 まさか攻略組から外れておいて攻略組と大差ないレベルを維持してるなんて思わなかったよ。 最前線には出てないんでしょ?」
「実はたまに最前線に行っているのだよ。 そっちの方が素材美味しいからね」
「へえ、全然知らなかった。 ああ、でもちょっと前から噂はあったっけ。 最前線に現れる神出鬼没のプレイヤーがいるとかなんとか。 フードを深く被ってるから身元が割れてないらしいけど、あれってシィさんのこと?」
「えっへん」
「噂のプレイヤーの武器は刀だったって話だけどね。 あれ? そう言えばシィさんの相方さんも確か刀使いだったよね?」
「ナ、ナンノコトダネ」
「はいはい、詮索するなってことね」
そんな心温まるやりとりをしつつ、僕は双剣を鞘に落とし込む。
ここは迷宮区最上層。 予想通りボス部屋の近くに隠し扉があって、その先がここだった。
クエスト開放と共に出現する仕組みだったのだろう。 あるいはインスタンスマップかだ。 そう言えばクエストを開始してからプレイヤーに遭遇していないし、それを考慮に入れれば騎士団が現れる直前で切り替わったのかもしれない。 圏内にいながらコードが解除されたタイミングが個人的に怪しいとは思っているけど、真偽のほどはどうなのやら。
それにしてもシィさんの戦力は正直なところ予想外だった。
さっきみたいに後方から短槍をバンバン投げつける固定砲台の真似事をしたかと思えば、短槍片手に敵陣に突撃して暴風の如く暴れ、体術を織り交ぜて縦横無尽変幻自在に戦場を駆け回るのだ。 しかもどうやらまだまだ余裕があるらしい。
「さて、安置になったみ
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