暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
星の瞬く空を見上げて
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「ところでフォラス君。 女の子の下着姿を覗いておいて感想のひとつもないのかしら?」
「ん? んー、感想言っていいの? 徹底的に詳細な感想をひとつと言わずレポートにして纏めるけど?」
「それは勘弁してほしいわね……」
「僕をからかおうなんて100年早いよ。 そこまで露骨にからかいにこられて慌てるほど僕は可愛くないからね」
あははと笑う僕とクスリと笑うクーネさん。
ようやく取り戻したいつも通りのやり取りになんとなく嬉しい気持ちになった。 こう言う平和で穏やかな会話はやっぱり心地いい。
僕の周りにいる人たちは変な人ばかりで、こうもスムーズな会話は望むべくもない。 類が友を呼んだのか、友が類を呼んだのか……
「意外と言えばもうひとつ。 今日はまさか来てくれるとは思っていなかったわ」
「……これでも友達思いのつもりなんだけどね」
「でも、基本的にはアマリちゃんたちが優先でしょう?」
「別行動だってよくしてるよ。 アマリはともかくとしてもリーナとかアインとかエリエルなんて行動範囲が違うからあんまり一緒にいないしね。 ああいや、違うのは行動範囲って言うより行動原理、かな?」
「そうやって小難しいことを言って誤魔化しても駄目よ。 大方、悩みでもあるんでしょう? 今なら聞いてあげるわよ」
「むぅ……」
さすがはクーネさんだ。 本当によく見ているし、相変わらず感情の機微に聡い。
そう。
僕は今、色々と思うところがあってアマリたちと別行動をしているのだ。 今回のクーネさんからのお誘いも渡りに船で、だからこそ快諾したと言う裏事情もある。
そしてクーネさんがわざわざ僕を誘ったのもそれを察したからだろう。
「悩み、って言うと違う気もするんだけど、ちょっとね」
「それはアマリちゃんのことで?」
「アマリたちのことで、かな。 いやほら、さっきも言ってたけど、僕たちってそれなりに一緒にいるでしょ? で、そろそろギルド作ろうかなー、とか思ってるんだ」
「へぇ、フォラス君がギルドを?」
「似合わないのは重々承知だよ。 だけどさ、こう、目に見えないけど確固とした繋がりの証明が欲しいって言うか、みんなで一緒にいてもいい理由が欲しいって言うか……だって、ギルドを作れば一緒にいていい言い訳になるし、それぞれに居場所ができるかなって……」
我ながら纏まらない思考を垂れ流す。
それでもクーネさんは笑うことも呆れることもなく、無言で先を促してくれた。 だから、そんな優しさにもう少し甘えてみようと思った。
「別に言い訳が欲しいわけじゃない。 誰に何を言われても僕たちは多分この先も一緒にいると思う。 けど、なんて言うのかな……うん、やっぱり繋がりを形にしたいんだよ、僕は。 そうしない
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