暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
狂鬼乱舞
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波とが世界を塗りつぶす。 両手斧最上位重単発ソードスキル《ジ・デストロイ・アース》は最上位ソードスキルに見合っただけの遠大な溜め時間と技後硬直が義務付けられているが、フォラスを警戒していたメンバーたちにその隙は突けないし、アマリを警戒していた2人でさえ噴煙の中に特攻を仕掛ける無謀さはなかったのだろう。

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 フォラスほどの精度を持たない《心渡り》でさえ成功するほどの空白。 それを逃すほど、《少女》は甘くはなかった。

 「っ…………!」

 無言で、笑うことも嗤うことさえもせずに有り余る筋力値を使って跳んだ《少女》は、最高到達点に達した瞬間、片手に持ったでぃーちゃんを投擲した。 スキルのアシストも爆裂も使わない素の投擲は、()()()()()()()()()()()()()を狙い、実行される。
 結果を確認することなく《少女》が眼下を見ると、そこには盾と短剣を構える敵が2人。 既にこちらを補足して待ち構えていた。 そして、何故だか作戦を無視してこちらを狙う敵の男も1人、《投剣》スキルのライトエフェクトを灯していた。

 現状1対3。
 《アマリ》であれば対応仕切れずに負けるであろう戦力差だが、《少女》にとってそれはあってないような差だ。

 落下しながらウインドウを開き、クイックチェンジのアイコンをタップ。 何もない宙空に出現した両手剣を右手で掴み、重力に任せて落下する。 その落下コースを先読みして放たれた投剣を煩わしそうに両手剣の一振りで弾き、身体を捻りつつ両手剣を手放した。
 まさか武器を手放すと思っていなかっただろう敵の虚を突き、両手剣を足で蹴る。 そこから《爆裂》の衝撃波が発生して空中での軌道を無理矢理に変更した《少女》は難なく着地。 瞬間、固まったままの3人に素手のまま飛びかかった。

 まずは一撃。
 盾と重装備が特徴的な敵を蹴り飛ばす。

 続く二撃。
 先の敵の行方に気を取られていた背の高い敵に肘打ちを叩き込む。

 そして三撃。
 地面を踏みしめて発生させた《爆裂》の衝撃波と噴煙に紛れて残る敵との間合いを詰め、足払いを敢行。

 容赦ない四撃。
 《心渡り》を使った《少女》の接近に気づけずに足払いをまともに受けて体勢を崩した敵の顔面を鷲掴みにして地面に叩きつける。

 最後の五撃。
 この時点で敵3人の敗北を報せるウインドウが表示されていたが、《少女》にそんなものは見えていなかった。 空いている左手で拳を作り、それを右手で地面に縫い付
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