729部分:第五十八話 三姉妹、反乱を起こすのことその十
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「その通りです」
司馬慰が話をまとめて述べた。
「ですが今はです」
「今は」
「今はといいますと」
「帝のご病状の回復をお祈りしましょう」
表向きに過ぎない言葉だった。しかしであった。
「是非共」
「そうですね。それは」
「決して忘れずに」
「そうしましょう」
誰もが司馬慰の言葉に頷く。そこでだった。
「では皆さん。祈祷に専念されて下さい」
「帝のことをお祈りして」
「そうですね」
「はい、そうして下さい」
こう言うのであった。
「宦官達は私にお任せ下さい」
「そうして大将軍をですね」
「御護りされて」
「そうしますので」
彼等のことは自分に任せろというのであった。
「必ずや。この国をです」
「はい。お願いします」
「それでは」
彼等の間でもだ。司馬慰への信頼と人望はかなりのものになっていた。そして司馬慰自身もそれを頭に入れてだ。動くのであった。闇の中で。
第五十八話 完
2011・1・19
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ