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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
729部分:第五十八話 三姉妹、反乱を起こすのことその十
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「その通りです」
 司馬慰が話をまとめて述べた。
「ですが今はです」
「今は」
「今はといいますと」
「帝のご病状の回復をお祈りしましょう」
 表向きに過ぎない言葉だった。しかしであった。
「是非共」
「そうですね。それは」
「決して忘れずに」
「そうしましょう」
 誰もが司馬慰の言葉に頷く。そこでだった。
「では皆さん。祈祷に専念されて下さい」
「帝のことをお祈りして」
「そうですね」
「はい、そうして下さい」
 こう言うのであった。
「宦官達は私にお任せ下さい」
「そうして大将軍をですね」
「御護りされて」
「そうしますので」
 彼等のことは自分に任せろというのであった。
「必ずや。この国をです」
「はい。お願いします」
「それでは」
 彼等の間でもだ。司馬慰への信頼と人望はかなりのものになっていた。そして司馬慰自身もそれを頭に入れてだ。動くのであった。闇の中で。


第五十八話   完


                 2011・1・19

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