暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
焔を纏う精霊
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る?」
 「あは、あはー、あっはぁ! ぶっ殺すですよー」
 「オッケー」

 腕の中にいたアマリを離すと、近くに立てかけてあったでぃーちゃんを持ち上げて確かめるようにブンブンと振った。 僕も僕で腰に差した片手剣をそれぞれ抜き放ってニコリと笑う。

 「じゃあ、殺ろっか?」
 「殺るですよー」

 そうして僕とアマリの参戦が決定した。

 駆け出す僕とアマリの気配を察したクーネさんが振り返るけど、特に文句もなくサラマンダーへと向き直る。 この状況で僕たちを温存する理由が見当たらないのだろう。 そして、その判断はきっと正しい。

 「みんなはこのまま様子見! 攻撃パターンの解析はあの2人に任せるわよ!」

 トンと跳び上がった僕の後ろからそんな指示が聞こえるけど、残念ながらそれは叶わない指示だ。

 「だって僕たちが、このまま殺しちゃうから、ね!」

 トントントンと3回空を蹴った僕はサラマンダーの頭部の左側で左右の剣に深緑の光を纏わせる。
 舞い散る剣閃は11連の斬撃。 双剣ソードスキル《ハンドレッドエッジ》はたったの1秒半で完結する超高速の連続剣だ。
 グラリと揺れたサラマンダーの双眸がこちらを捉えるけど、全く問題にならない。 11連撃ソードスキルのものとは思えないほどに短い技後硬直を終えた僕は、その場から飛び退いてサラマンダーの更に上へと駆け上がる。

 「あっはぁ!」

 そして届くのはアマリの楽しそうな笑声。
 見れば砲弾と見紛う勢いで跳躍したアマリの左拳が生み出す爆裂の衝撃波がサラマンダーの顎をかちあげる。 そこから軽業スキルのアシストを受けてぐるりと身を翻したアマリはサラマンダーの角へと着地し、そこででぃーちゃんを振り被る。
 紫紺の両手斧が纏うダークブラックのライトエフェクトは人に根源的な恐怖を呼び起こす。

 「ーーーーーーーっ??」

 きっちり3秒にもなる延大な溜めを終えたアマリが言語変換不能な咆哮と同時にでぃーちゃんを振り下ろした。
 両手斧スキル最上位単発重攻撃《ジ・デストロイ・アース》によって発生した周囲を埋め尽くす轟音と爆風とに苦笑を浮かべながら、僕は落下を開始する。 落下の勢いを上乗せして放つソードスキルは僕が双剣スキルの中で最も多用するそれ。
 純白の光芒を灯して殺到する《サウザンドエッジ》による24の剣戟は、未だサラマンダーの角の上で硬直に晒されているアマリをすり抜けてガリガリと鱗を削る。 それの最中に硬直から脱したアマリがでぃーちゃんを放り投げて両手を組み、再び身体を反らして振り下ろすとそこが爆ぜる。
 《鉄槌》
 体術スキルの中で例外的に威力が高いそれは、爆裂の衝撃波の上乗せで更に威力を上げ、サラマンダーのHPを無慈悲に喰らった。

 ここまでで既に
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