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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
焔を纏う精霊
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しょ?」
「いいよ、商談はもう済んでるから」
色々と諦めて深々とため息を吐く僕を見てクーネさんが笑う。 その微笑は綺麗だけど、明らかに黒いナニカが漂っている。
ここで反論してあれがバラされると思えば安いものだ。 それにまあ、あれが毒薬を代償にして見れた光景だと思えばやっぱり安すぎるだろう。
「って、なにを考えてるんだかね、僕……」
「顔が赤いぞ、フォラス。 なにを考えてるのさ?」
「なんでもないよ、うん、なんでもない」
どうやら赤くなっているらしい顔をブンブンと振ってサラマンダーに視線を投げる。
足止めに徹しているリンさんとニオちゃんの2人に加え、その隙を抉る容赦ないヒヨリさんとティルネルさんを相手にしているのだから、気がつけば2割ほどHPが削れている。 アマリは一応周囲を気遣っているからか爆裂は使っていないらしい。 使っていればサラマンダーのHPはもっと削れるだろうけど、リンさんとニオちゃんがご臨終していてもおかしくはないので一安心だ。
「で、僕はどうすればいいのかな? って、さっきも聞いたっけか」
「フォラス君はアマリちゃんを回収してから後方で待機して。 この人数で連携はできないでしょう?」
「まあ、それが現実的だよね」
「いつでもスイッチできるように構えておいてもらえるかしら? 私たちだけで削りきれなかったらお願いするわ」
「ん、りょーかい」
「安心して、あのことは黙っておいてあげるわ」
「……ソレハドーモデス」
「フォラスの目が死んだ??」
「おい、あのことってなんだ!」
「さあ、なにかしらね」
最後の最後まで手玉に取られた。
その場に残っているとリゼルさんに問い詰められそうなので早々に退散だ。 アマリを回収して癒されてくるとしよう。
けどまあ、あんな風に手玉に取られるのも偶には悪くない。 そんなことを思った。
「聞いてください。 ノームに胸が、胸が平坦だと言われてしまいました」
「そっか、それは嫌な思いをしたね」
「た、確かに一般から比べれば膨らみが少ないとは思いますけど、平坦ではないのです」
「うん、知ってるよ。 それにほら、僕はそう言うアマリのことも好きだしさ、だから気にしないでいいんだよ?」
「フォラスぅー」
久しぶりに少女モードなアマリの髪を優しく撫でながら、僕はサラマンダーと戦闘を繰り広げているクーネさんたちを見やる。 肩の力が抜けたクーネさんが指揮をすれば特に問題はないだろう。 もしも問題が発生すればさっさと介入すればいいだけの話しだ。
ギラリと剣を煌めかせてリンさんの片刃が右左と袈裟斬りを決め、その場で身を翻して薙ぎ払い、そこから身の回転を踏み止めて更に斬撃の中
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