暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
指揮官の焦り
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
れる。 救ってくれるのは何も神様なんて不確かな者じゃないわ。 人があなたを救ってくれるの』
「『だからあなたは人を信じなさい。 それがいつかあなたを助けてくれるから』」
「『だからあなたは人を信じなさい。 それがいつかあなたを助けてくれるから』」
それはSAO攻略最初期の頃。 人嫌いの極地にいたフォラスに向けたクーネの言葉。
まさか覚えているなんて思ってもいなかった言葉だが、フォラスは一語一句間違えずに覚えていた。 その言葉があったからフォラスは仲間を得ることができたのだ。 忘れたことなんて一瞬だってなかった。
「と言うわけでクーネさんはもう少し僕たちを信じてよ。 大丈夫、僕たちは結構強いからさ」
ニヒっとフォラスにしては珍しい少年らしい笑みを浮かべ、クーネの髪から手を離す。
「さて、もう大丈夫だよね?」
「……ええ、心配かけたわね」
「困った時はお互い様さってね。 周りを見てみなよ」
促されてクーネは周囲を見渡す。
レイが明るい笑顔を向けている。
リゼルが勝気な笑顔を向けている。
いつの間にやらノームとの戦闘を終えてこちらの援護に来ていたのか、リンと共にサラマンダーの猛攻を弾きながらこちらを心配そうに見てニオが静かに笑う。
ヒヨリが元気一杯な笑顔を浮かべている。
ティルネルが優しく穏やかな笑顔を浮かべている。
サラマンダーの攻撃をいなしながらリンが小さく笑っている。
アマリがいつもの狂気の笑顔でディオ・モルティーギを振り回している。
全員が全員、クーネが心配するまでもなく余裕を残していた。
仲間のためにと余裕をなくしていたのはクーネだけ。 全員、他の仲間たちを信じているのだ。 ならば、指揮官たる自分がこんな調子でどうする。
パンと頬を両手で叩いたクーネは周囲に響く美声を迸らせた。
「さあ、反撃開始よ!」
「おっけー!」
「おうよ!」
「は、はい!」
「はーい!」
「了解しました!」
「ああ」
「あっはぁ!」
「了解だよ」
全員の返答を聞いたクーネもまた、戦闘の最中だというのに笑った。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ