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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
お人好しとの談笑
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は知ってるかな?」
あれからクーネさんたちも僕のクエストに従う旨を宣言してくれたので、僕は現在進めているクエストの詳細の説明を始めた。
クエストに関しては僕以上どころか、SAO随一と言ってもいいだろう知識と情報を有しているリンさんなので、先ずはそう切り出す。 案の定返ってきたのは肯定だった。
「ああ。 この層の南東に位置するダンジョンの最奥にいるNPCから受けられるクエスト、だったか? 確か未だにクリアしたプレイヤーはいないと聞いていたが、まさか……」
「ふふ、察しの良い人は大好きだよ。 話しが早く済むからね」
ニコリと笑って言うと、どう言うわけかリゼルさんがニヤニヤ顏でリンさんの肩を叩き、当のリンさんは実に嫌そうな、あるいはバツが悪そうな苦笑いを浮かべる。 この辺りは僕では推し量れない2人だけのやりとりなので何も突っ込まないで、僕はそのまま説明を繋げる。
「クエスト名は《龍皇の遺産》。 とんでもないレア素材が報酬のクエストで、その難易度があんまりにも高くてね。 アルゴさんに口止めまでお願いしてるクエストだから詳しく話せないけど、今回はそれの続きだよ」
「続き?」
「《鍛治師の願い》。 森の奥深くに今は亡き龍皇の居城があり、とてもとても大きな宝物庫がありました。 しかしある日、宝物庫が何者かに荒らされてしまったのです。 盗まれた品の中には龍皇とその妻との思い出の品や、龍皇家に代々伝わる秘宝、そして先代鍛治師が打った剣までもが含まれていました。 その剣は《災厄の魔剣》と呼ばれ、持つ者の心を蝕む大層危険な剣です。 剣士たちよ、その剣をどうか取り戻してください……って言う、まあ王道ファンタジーのクエストだよ。
僕はそう言いつつリンさんにニコリと笑いかけた。
常時着用型の猫の皮を何枚も被っているリンさんのポーカーフェイスは小揺るぎもしないし、僕の中では腹黒疑惑のあるクーネさんや踏んでいる場数が違う感のあるリゼルさん辺りは完全に無反応を貫いているけど、正直者なヒヨリさんやティルネルさん、レイさんとニオちゃんの肩が同時にピクリと揺れる。
「ねえ燐ちゃん。 もしかしてその魔剣って……」
更にお利口さんなヒヨリさんの一言で確定した。 この人たちは何かを知っているらしい。
相棒の不手際に一瞬だけ苦い顔をするリンさんに僕はもう一度笑いかける。
「そのリアクションは心当たりがあるみたいだね。 説明はしてもらえるのかな?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……わかった。 説明しよう」
無言での交渉は僕の勝ちだ。
長く続いた無言を打ち破ったリンさんは、ヒヨリさんの頭を軽く叩いてから深い溜息と共に首を振る。 なんて言うか、こうして接してみると
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