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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
平和な語らい
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に言わないでください??」
「装備のメンテするから、耐久値が怪しい人はこっち来てねー」
「相変わらずだな……。 ティルネルはどうする?」
「私は秘薬の調合をしようかと」
「アマリはどうするの?」
「うー、ちょこっと寝るですよー」
途端に始まるカオスな会話はさすがと言える。 ダンジョンにいる緊張感なんてまるで皆無だ。
クーネさんとヒヨリさんは食事の準備。 リゼルさんはニオちゃんとの戯れ。 レイさんは鍛治スキルを活かして装備のメンテナンス。 ティルネルさんは薬師らしく秘薬の調合。 アマリは床に直接丸くなって仮眠。
それぞれがそれぞれのやりたいことをやり始める自由な空気の中、手持ち無沙汰になったリンさんと僕は軽く目を合わせて肩を竦めた。
「リンさんは何かやることってある?」
「いや、特には。 お前は?」
「特には。 ああ、でも、僕も調合しようかな。 さっきの戦闘で毒をいっぱい使っちゃったしね」
「お前、調剤師なのか? さすがは《ドクター》と言ったところか」
「お褒めに預かり光栄の至りだよ、《スレイド》さん」
実に嬉しくない異名で呼ばれた仕返しは、リンさんの本来の名前を呼ぶことで完遂させてもらう。 思惑通り嫌そうな、あるいは警戒したような顔をしてくれたので微笑みが止まらない。
早々に寝息を立て始めたアマリにストレージから取り出した薄い布をかけてから、僕はニコリと更に笑った。
「えっと、スレイドさんって呼んだ方がいいかな? それともリンさん?」
「……リンでいい。 そっちで呼ばれるのはもう諦めた」
「寛大だね。 普通のネットゲームだったら大問題だって言うのにさ」
「お前の場合も深刻、か……。 有名人は辛いな」
大事なところをぼかしながらの会話は、横で聞いていると要領を得ないだろう。 それでも事情を知っている者たちからすれば理解可能な話しだし、僕は当然理解できる。 そしてリンさんも理解できているはずだ。
ニコニコと笑う僕の笑顔の裏にある『これ以上その話題に触れないでね』と言う無言のお願いが聞こえたらしく、話しが不自然に途切れた。
と、そのタイミングでーー
「おい、フォラス! ニオを虐めたってのはどう言う了見だ!」
ーー密かに恐れていた事態が発生した。
「あれ、リゼルさん? どうしたの?」
「『どうしたの?』じゃねえ! アタイのニオをよくも虐めてくれたな!」
久し振りに聞いた女マフィアさんの怒号は相変わらず凄い迫力だけど、その両腕でニオちゃんを抱きながらなので微妙に締まらない。
さて、遂に恐れていた事態が発生したわけだ。
クーネさんとニオちゃんとの接触時にやったあれこれをどうやらニオちゃんから聞いたらしい。 虐めた
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