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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
10秒の攻防
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撃って認識すれば、その着弾地点に発生する衝撃を拡張するスキルだよ。 それが武器であろうと素手であろうと、あるいはそこら辺に落ちてるアイテムであろうと制限はない。 衝撃拡張率の計算式はかなり複雑みたいだけど、《速度》《威力》《重量》が高ければ高いほどより大きく拡張される、って言う点は間違いなさそうだね』だそうです」
なるほどね、と相槌を打ちながら、リンはその解説に背筋が凍った。
《爆裂》の脅威は既に見ていたリンだったが、あの時アマリが使っていたあれでさえ、全力ではないだろうことは容易に想像がつく。 何しろ、アマリはあの時、ソードスキルを使っていなかったのだ。 ソードスキルを使わない素の一撃でこの安全地帯を丸々塗りつぶすほどの衝撃波を生み出したのだから、それは戦慄して然るべきだろう。
(もしもあの時、こいつがそれを使っていたら……)
ゾッとしているリンの心情をまるで察していないのか、当のアマリは相変わらず緩い笑顔のまま再生した自分の両腕を伸ばしたり曲げたりと遊んでいる。
完全に引き気味のリンを放置することにしたらしいアマリが、今度はリゼル膝の上に転がって無防備に笑う。
「あはー、膝枕ですー」
「緊張感がなさすぎるさね、アマリ」
「そう言いながらにやけてるよ。 て言うかマリちゃん、服ボロボロだけど良いの?」
「うみー? うー、後で着替えるですー」
ボスから遁走した直後とは思えない緩い空気に顔を顰めつつ、リンは小さくため息を零した。
彼の相棒も大概マイペースだが、アマリはどうやらそれ以上らしい。 この手の人種に真面目に付き合っていると疲れるだけなので、アマリが2人と戯れているうちに作戦でも立てるかと諦めた。
何度かこのダンジョンに潜っているリンにとって、あのゴーレムは特筆して関門ではない。
このメンバーの中で最も速いリゼルであれば、HP全快時のゴーレムにスピードで劣ると言うことはないだろう。 HPの減少に伴ってスピードが跳ね上がる点は問題と言えるかもしれないが、今のアマリの情報からそれを解決する道筋は見えた。 後はそれを具体的に纏め、実行するだけ。
(さっさと倒して見つけ出す。 だから、それまで無茶はするなよ……)
ここにはいない相棒の笑顔を思い出してリンは微笑した。
「ん、やっぱりHPは全快してるみたいだねえ」
「そうじゃなかったらボスとして問題だ」
「じゃあ、作戦通りで良いんだね? ボク、早くリーダーたちと合流したいよ」
「あはー、ぶっ殺すですよー」
「作戦通りに動いてくれればお前があいつをぶっ殺せるんだ。 頼むから勝手なことはするなよ?」
「了解ですよー」
平時の緩い笑顔の中に僅かな狂気を滲
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