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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
調剤師と薬師
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せていると、にやにや笑っているクーネさんとバッチリ目が合った。
作戦はまだ組み終わっていないみたいだけど、この状況をにやにや笑いで静観するつもりらしい。
既にクーネさんを蹴っ飛ばしてニオちゃんを転ばせて虐めたと言う罪状がある僕は、早急に自体の収拾にかかる。
色々な罪状がある中で、《ティルネルさんを虐めた》なんて罪状まで追加されたら後が怖い。 主にこのダンジョンのどこかにいるだろう、クーネさんの仲間であり僕の友達でもある某女マフィアさんを思い出しつつの危機感だ。
「そ、そうだ。 ならここで秘薬を作ったらどうかな? ほら、幸いここはモンスターが入ってこれないから丁度いいでしょ? そう言えば僕も新しくポーションを作らないといけないし、調合はそこまでスペースを取らないし、だから、その、いやまあ、ほら、ね?」
「そ、そうですよね! 割っちゃったならこれから作ればいいんですよね! そうです、そうです、そうでした! では、早速作りましょう!」
「うんうん。 そうだね、それがいいよ」
僕の慣れない慰めが功を奏したのか、あるいはティルネルさんの立ち直りが早いのか、とにかくシュンとした状況を脱したティルネルさんにホッとしつつ、僕は《できるお姉さん》と言うティルネルさんに対する第一印象を別の単語で上書きする。
それはたったの4文字。
《ポンコツ》と。
もちろん失礼極まりないので口にはしないし、戦闘の立ち回りを見ていた限り、それは普段からそうなわけではないはずだけど、状況の急激な変化に対応できず、キャパがすぐに一杯になってしまうのだろう。 テンパり易いと言うか、慌て者と言うか、きっとそんな感じだ。
正直な話しをすると、現状でもストレージにあるポーション類のストックは十分で、取り急ぎ作らないといけない物はない。 けど、慰める時に使った方便を誤魔化すためにも、僕はストレージから簡単な調合用の機材を取り出した。 見ると、ヒヨリさんも調合機材らしきものを取り出している。
どうやら、テイムモンスターと言う位置付けのティルネルさんはストレージを持っていないらしい。 まあ、もしもストレージがあったら、ヒヨリさんは言ってしまえば2人分のストレージを持つわけで、ゲームバランス的にそれは妥当なところだろう。
「へえ……」
次いで、ヒヨリさんがオブジェクト化していく秘薬の材料を見て、僕は思わず感嘆の息を吐いてしまった。
その材料は草花系を中心に殆どが高ランクの素材で、僕でさえ見たことがないものまで含まれている。 中には47層でしか取れない相当に希少な素材まであり、方便で言ったことだけど僕の研究者根性に火が点いた。
「イヌタデの花、オモトの葉、ヒソップの花、ヒワの実……どれも超が何個も付くほどのレア素材
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