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幻影の旋律
暫定パーティー結成
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プレイヤーにとっては希望の光だろう。
 その綺麗な容姿と装備からつけられた二つ名は《騎士姫》
 戦闘能力はもちろんのこと、特筆すべきはその指揮能力と危機察知能力だ。 なんでも一度HPを全損しているとかで(だったらどうして復活しているのか、という話しになるけど、その情報だけはどうしても話してくれない)、引き際を見極めるのが抜群に上手い。 《片翼の戦乙女》に限って言えば結成から今まで死者を出していないらしいけど、それはその辺りが如実に効果を発揮しているのだろう。
 ちなみに、攻略組内では希少な《料理》スキルをコンプリートしたプレイヤーで、彼女の作る料理はどれも美味しく、しかも家計に優しいお手頃食材を使ったものばかりだ。 基本的に食事の重要度が低い僕とアマリをして《お袋の味》と言わしめたその腕前は、SAOでもトップクラスだと個人的には思っている。 お袋の味と言った直後、僕たちの頭にゲンコツが落ちたのは完全に余談だろう。

 そして最後は重装備幼女……もとい、ニオちゃん。
 このパーティーの中でもぶっちぎりに幼い容姿をしている彼女だけど、その実、筋力値はこのパーティーどころか攻略組でさえトップクラス。 あのアマリでさえ、単純なステータスでは後塵を拝すると言うのだから驚きだ。
 《片翼の戦乙女》の設立メンバーにして、ギルド内最硬度の純タンク。 それでいて僕よりも更に小柄で、外見だけで言えば小学生高学年にしか見えない。 こっそり教えてくれた年齢に驚いたのは記憶に新しいけど、それでもちゃん付けであることを変えるつもりはない。
 とは言え、タンクとしての腕前は僕でさえ舌を巻くものがあり、いけ好かない聖騎士様に匹敵するほどだ。 ちなみに二つ名は《ロマン盾》
 なんでも、幼女然とした愛らしい容姿で大型武器を振るう姿が可愛らしいから、だとか。 全く以って同感である。

 とまあ、こんな感じの5人編成になる今回の暫定パーティーの目的は、僕が落とした武器の回収。
 いっそこのままボス戦でも始められそうな編成には狼男に同情したくなるけど仕方ない。 雪丸は僕の相棒であり、短剣は僕の大事な持ち札のひとつなのだから。

 さあ、作戦会議を始めよう。


















 一方、その頃。

 (アレはなんだ?)

 1人の少年が岩陰に隠れつつそんなことを考えていた。
 フォラスと同じく黒系統の装備で統一した、闇に紛れるように佇む少年の視線の先。 そこには、膝の辺りまで伸びた長い長い桜色の髪をした少女がいた。

 それだけであれば、少年はそこまで疑問には思わなかっただろう。
 隠しダンジョンとは言え、別にここはインスタンス・マップではないのだ。 自分以外……否、自分たち以外のプレイヤーがいることにそ
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