暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
交わりの時来たれり
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けではないのだろうけど、中々の強敵だ。

 それに対するプレイヤーは、相反する色調の2人だ。
 1人は白。
 手に持つ純白のレイピアは息を呑むほど美しく、着ているコートもまた白い。 僕とは比べものにならないけど軽金属装備のプレイヤーで、とんでもないスピードで相手を撹乱しつつ相方が作った隙を的確についている。

 そして、その相方は黒。
 腰に差された一振りの片手剣。 細身の身体に纏う黒と紫の軽装。 その下のインナーはピッチリしていて、いくら妻帯者とは言え男の子な僕には若干刺激が強い。 そして、その手にある武器は、SAOのプレイヤーが持つはずのない()だ。

 白い少女に前衛を任せ、黒のお姉さんが弓で後方から支援する。
 SAOの常識に当てはめればいっそ異常と言っていい光景だけど、僕はその2人を知っていた。 そして、彼女たちも僕を知っているだろう。

 直接の面識はない。 けれど、ボス攻略の際によく見かける顔なのだ。
 確かキリトと仲のいいとあるお兄さんとチームを組んでいるはずだけど、今のところ彼の姿は見えない。 となると、僕と同様に相方と離れ離れにされたと見るべきだろう。

 よりによって攻略組かー
 そんな僕の気落ちを知ってか知らずか、戦闘は既に佳境に入っていた。

 プレイヤー側のピンチと言う、考えられる限り最悪のシチュエーションで……

 「あーもう!」

 一瞬の逡巡の直後、僕は岩陰から飛び出しつつ、しまっておいた雪丸をストレージから呼び出した。

 僕の見ているところでは誰も死なせない。 ただ、そのためだけに。
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