里
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はかなりの重要人物だった。そんな人が居ないとなると私が思っている幻想郷とは少し違うかっも知れない。彼女が周りに及ぼしていた影響は尋常じゃなかったからだ
(はぁ……悩んでても仕方ないわね)
そう心を切り替えると本を返すためにさっきの橙色髪の女子に話しかける
「ありがと。お陰で知りたかった情報が見つかったわ。それと陰陽術に関する本はあるかしら?」
「陰陽術でしたらこの本ですね」
そう言うと今度は別の棚から本を引っ張り出す。タイトルは『猿でも分かる陰陽術』
(なんてベタなタイトル)
タイトルは微妙だがやっと手に取ったファンタジー要素に興奮を隠せない
今すぐ読みたいところだがこれ以上時間を取ると慧音が心配する
「これ借りれるわよね?」
「はい!それでしたらこの書類に名前とか記入してもらえれば大丈夫ですよ」
笑顔でそういう彼女から受け取り記入事項を全て書いてから鈴奈庵を後にした
……そういえば慧音の家が何処にあるか聞いてなかった
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
如何にか通りすがりの人に道を聞いて家に到着すると慧音が私が来たことを歓迎して贅沢に料理を振舞ってくれた。両親が死んでから誰かと食事をした事が無いからこの歓迎には思わず売るっと来た
(やっぱり和食が一番ね)
テーブル一杯にあった料理を全て片付け割り当てられた部屋に移動した
狭くはないが一人で過ごすには十分な広さがある。私が慧音に礼を言うと彼女はお休みと言って部屋を出た
慧音の足跡が遠のくのを確認して私はさっき貸本屋で借りた本を取り出す
陰陽というワード鼓動が高まるが思考は実に冷静だ
いくらこれが魔法や超能力の様に空想の力ではあるがこの幻想郷では生き残るために必要な物だ。外の世界いたときの様に平和ボケしていちゃ何時死んでも可笑しくない
一度深呼吸をして心を入れ変えてから本を開いた
5分後……
「分かるかああああぁぁぁっ???」
現実、そう甘くはなかった
本には霊力を使った陰陽術について詳しく書いてあった
だが大前提である霊力の感じ方が書いてないのだ。もしかしたら陰陽術を習う者にとっては当たり前すぎて記述してないのかもしれない
完全に出オチだ
「どうすればいいのよ……」
完全に詰んでいる訳だがまだ諦める訳にはいかない
昔読んだ異世界転生物の小説に魔力をを感じるために瞑想する描写があったはずだ。正直全く参考にならないが無いよりましだろう
記憶の中でも瞑想よしていた……気がする。博麗の術を覚え始めた
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