ペルソナ3
1814話
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のなら、それを信じるとしよう。
実際、何かあったからといって毎回俺がどうにかしてやれる訳ではない。
この世界の原作がどうなっているのかは分からないが、後々俺がいない状況でタルタロスに挑む可能性というのは、十分に考えられる。
ましてや、他の仲間がいない……ゆかりだけでタルタロスに挑む可能性を考えると、やはり多少怯えていても、自分だけでどうにか出来るようになっておいた方がいいのは間違いない。
「そうか、じゃああのゾンビは任せるけど、いいか? その代わり他の2匹は俺が受け持つ」
「……分かった」
明らかに気が進まない様子だったが、それでもゆかりは頷いた。
うん? もしかして……実は怪談が怖いとか、そういう落ちだったりするのか?
ただまぁ、あのゾンビはゾンビに見えても、結局のところシャドウでしかない。
そういう認識を持っていれば、特に問題なく戦えると思うんだが……どうだろうな。
ともあれ、3匹のシャドウはこっちに近づいてきている。
そうである以上、早めに戦う準備を整えた方がいい。
「荒垣は下がって後ろを警戒していてくれ」
「ああ、分かった。……気をつけろよ」
こっちを心配するような一言を告げると、荒垣はそのまま俺達から距離を取る。
そして、シャドウが近づいてきたが、まだ向こうはこっちに気が付いていないというところで、俺は空間倉庫から取り出したゲイ・ボルグを手に取る。
「気をつけろよ」
短くゆかりにそれだけを告げると、瞬動を使って一気にシャドウとの距離を詰める。
瞬動の速度にはシャドウも気が付かなかったのか、囁くティアラがゲイ・ボルグによって貫かれ、そのまま消えていく。
返す刃――この場合は穂先か――を横薙ぎに振るい、マジックハンドはタルタロスの壁に強く叩き付けられ……やがてこちらも消えていく。
そうしてシャドウ2匹を倒した俺は、ゆかりの方に視線を向けるのだった。
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