ペルソナ3
1814話
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呆れたような視線をゆかりに向けられる。
指輪の件でもう怒っていないのは、幸いと言えるだろう。
「そうだな。ただ、出来れば何か変化があってもいいと思わないか? 勿論、こっちに不利な変化じゃなくて有利な条件で、だけど」
「そんなに都合いい訳がないと思うけど」
「だな。もし俺達に……いや、ペルソナ使いに有利になってるんなら、アキや桐条達ももっとここを攻略出来ているだろうし」
荒垣の言葉に、そうかもしれないなとは思う。
「ま、何をするにしても、とにかく進まないとな。今日は腕試しだから、まずは11階からスタートするか」
「って事は、15階にいるだろう小ボスには挑まないの?」
「そのつもりだ」
挑もうと思えば問題なく倒せるだろう。
だが、俺が倒しては意味がない。
あくまでも、ゆかりがペルソナ使いとして強くなって貰わないといけないのだから。
それはゆかりも分かっているのだろう。
俺の言葉に頷くと、自分に気合いを入れるように深呼吸していた。
「さて、全員準備はいいようだし……行くか」
こうして、俺達はターミナルを使って10階に移動し、その後はすぐ側にある階段から11階に上がっていく。
そうしてモンスターと戦いながら歩いていると……
「お?」
通路を曲がった先にあったのは、金色に光る宝箱。
見るからに何か特別な宝箱だというのは、明らかだ。
「……アクセル、お願いね」
そして、当然のようにゆかりは宝箱を開けるのを俺に任せた。
いやまぁ、こうして見るからに特別な宝箱である以上、何か罠が仕掛けられていても不思議ではないしな。
であれば、物理攻撃が無効で、更に何があっても即座に対処出来る俺が開けるのが一番いいのは分かってるんだが。
荒垣も、ちゃっかりゆかりと共に俺から距離を取っている。
「おい、お前もか」
「罠がある可能性を考えるとな。それに、アルマーの場合は運が上がる腕輪を装備しているだろう? なら、何かあっても大丈夫だろうしな」
運が上がるって言ってもな。
そもそもの話、防御力が上がる腕輪の運バージョンだとすれば、恐らく運が上がっても10だけだ。
そして俺の能力値の平均からすれば、10は殆ど誤差範囲に近い。
……ぶっちゃけ、あってもなくてもそう大差ない程度なんだよな。
まぁ、結局のところ、俺が開けるしかない以上、しょうがないんだが。
黄金に光っている宝箱を開け……
「長剣……いや、分類的には大剣と呼ぶべきか?」
宝箱の中から出てきたのは、大剣だった。
しかもこうしてみると、中々しっかりとした造りをしている。
武器について……特にこういう大剣とかについてはあまり詳しくはないが、それでもある程度の業物なのは間違
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