ペルソナ3
1813話
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見の良さから結局のところ俺とゆかりがタルタロスに向かうとなれば、文句を言いながらも付き合うんだよな。
オカン属性、もしくはツンデレ。
そのうち、『べ、別にあんたの為にタルタロスに来たんじゃないんだからねっ!』とか言いそうな……いや、ないな。
一瞬、荒垣がツンデレしている光景が脳裏を過ぎるも、すぐにそれを掻き消す。
実際、そんな真似をされたら、シャドウよりも荒垣の攻撃で俺達がダメージを……精神的なダメージを受けるだろう。
「もしタルタロスに行かなくても、お前も影時間に適応してるんだから、いつシャドウに襲われるか分からないだろ。理由は分からないが、ペルソナを使うつもりもないようだし」
「それは……」
召喚器を持っていた以上、荒垣がペルソナを使えないという事はない……と思う。
だが、その召喚器をゆかりに譲ったという事は、やはり荒垣はペルソナを召喚する気はないのだろう。
そうである以上、もしタルタロスの外でシャドウと遭遇した場合の事を考えれば、この手のアクセサリーは装備して置いた方がいい筈だ。
……無料なんだし。
それとも、実はペルソナなしでもシャドウをどうにか出来る手段があるのか?
いや、それを言うなら、ゆかりの弓だって別にショートボウじゃないのに普通にシャドウにダメージを与えられているな。
だが、多少喧嘩慣れしているからといって、シャドウを相手に生身で戦うというのは……まぁ、自信はあるんだろうけど。
「とにかく、貰っておけ。荒垣にはこれまで色々と情報を貰ったしな。それにゆかりも召喚器を貰っている。この程度の事で恩返しが出来るのなら、寧ろ安いものだ」
「……ふん」
不機嫌そうに鼻を鳴らした荒垣が手を伸ばしたのは、力を上げる腕輪だった。
元々体格がよく、不良の間でも有名らしい荒垣だ。
その荒垣の腕力が上がったとなると……シャドウと遭遇しても、防御や回避、逃げに徹するのではなく、戦う事を選んだのだろう。
勿論、腕力が高ければその辺にある何か適当なのを盾代わりにするとかも出来るだろうが。
ともあれ、荒垣は腕輪を嵌めた訳だ。
こういう言い方であれば、荒垣もこっちの言葉を大人しく受け入れるのか。
いい勉強になった。
「それで、この残りはどうするんだ? 店に返してくるのか?」
「いや、これは俺が買った奴だしな。それに、色々と興味深い」
上昇する数値は低いが、それでもこの指輪や腕輪を身につけただけで能力が上がるのだ。
そう考えれば、この指輪や腕輪はかなり興味深い代物だと言ってもいいだろう。
少なくても、技術班ならこれに強い興味を持つ筈だ。
……出来れば、IWSPパックの如く、全ての効果を1つの指輪か腕輪に集める事が出来ればいいんだが。
更にそれを量産す
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