ペルソナ3
1813話
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めても、意味はないって事か?」
「そうなるな」
RPGとかでもよくありそうな話ではある。
いわゆる、アクセサリー欄という事で、指輪、腕輪、お守り、髪飾り、ピアス……その他諸々、そういうのが一緒くたにされてるんだよな。
ここが何らかの原作の世界である以上、その類の制限はあってもおかしくないし、寧ろ当然と言ってもいいだろう。
「となると……なら、俺は運だな」
そう告げ、運を上げると言われた腕輪を手に取る。
そんな俺の姿を、荒垣は少し意外そうな表情で見ていた。
「まさか、運だとはな。アルマーの事だから、てっきりもっと即物的な能力が上がる奴を身につけると思ってたんだが」
「残念だが……というのかどうかは分からないが、俺の能力は素の状態で強力だしな」
「……普通なら強がりを言ってんじゃねえって言うんだろうが、アルマーの場合、それで本気だからな」
「まぁな。冗談でも何でもなく、金属を素手で引きちぎれる程度の握力とかはあるし」
「そんな奴には、力が上がる腕輪とかは必要ねえか」
「そうなるな。いや、勿論全くの無意味って訳でもないだろうが」
ゆかりに渡した魔力が上がる指輪のように、能力値の1割が上がるといった効果を持つのであれば、腕力の上がる腕輪を装備してもいい。
だが、あの防御力が上がる腕輪を装備したところ、上がるのは10だけでしかなかった。
勿論普通の人間で能力値が10上がるのであれば、かなり効果は高いのだろう。
だが、混沌精霊として……いや、ステータスで散々身体能力が上がっている俺にとって、能力値が10上がる程度では問題にならない。
それこそ、現在PPがかなり余ってるんだから、それを各種能力値に使えばいいだけだろう。
まぁ、俺のステータスに対応していない能力の腕輪なら、嵌めてみてもいいのかもしれないが……そういう意味では、やはりこの運が上がる腕輪というのは、俺に合っているのは間違いないだろう。
「ま、アルマーがそれでいいってのなら、好きにすればいいさ」
「そうさせて貰うよ」
荒垣の言葉に頷きを返し、俺は右手に運が上がる腕輪を嵌める。
……この装備を確認した時もそうだったが、やはりというか、当然のようにこの腕を嵌めて何か影響があるようには思えない。
防御力が上がる腕輪の効果を見る限り、この腕輪で間違いなく俺の運は10上がってる筈なんだが。
「ま、そのうち何かで効果を実感する事もあるだろ。……そうなると、荒垣はどの腕輪を使う?」
「は? 俺もか?」
「当然だろ。そもそも、このアクセサリーを集めたのはタルタロスの攻略をスムーズに進める為なんだからな」
「……だから、俺は別にお前達と一緒にタルタロスに行くつもりはないんだよ」
そう言う荒垣だったが、その面倒
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