0153話『狭霧の意識調査とこれから』
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霧。うん、真面目で結構だけどまだまだ硬いかな……?
それで私はもう少し言っておくことにした。
「狭霧。もう少し第七駆のみんなのように柔軟にとは言わないけど肩の力を抜いた方がいいんじゃないか……?」
「え、そうですか……? これでも結構普段通り話しているつもりなんですけど……」
「なるほど。朧タイプかな、狭霧は」
「そうなのかもしれません。朧ちゃんとは割と気が合いますから」
「そうか。他には気兼ねなく話せる友達とかはいるか?」
「あ、はい。天霧さんはもちろんの事ですけど暁ちゃんとかはよくお話しますね」
おっと、ここで暁の事が出てきたか。
そういえば狭霧は漣と暁と第10駆逐隊を組んだ仲だったな。
それなら仲が良いのも頷けるな。
「暁とは昔組んだ駆逐隊の仲だったな」
「はい。暁ちゃんは今でも立派なお姉ちゃんですから私も見習わないとと思います」
それで嬉しそうに狭霧は笑う。
うん。こういう仕草も出来るなら私の心配も杞憂かもしれないな。
「そうか。それじゃこれからもみんなと仲良くな」
「はい」
そして私との話が少し長かったのか一緒の艦隊にいる朝雲と山雲から声が聞こえてきた。
「狭霧さーん。早く次の遠征のスケジュール表を見ましょう!」
「そうね〜。山雲も朝雲姉さんと一緒の遠征は楽しみ〜」
「あ、はい。わかりました! それでは提督、ここらへんで失礼しますね」
「ああ」
それで狭霧は遠征部隊の中へと入っていく。
そんな後姿を見送りながらも思う。
まだまだ硬いけど狭霧もうまくこの鎮守府に溶け込もうと努力しているんだなと。
これならゆっくりと見守っていけばいいな。
そう思い、私は満足したのか執務室へと帰ろうと踵を返す。
その帰り道に、
《提督は新しく着任した艦娘の方々には色々と気を配っていますけど、なにか心配事でもあるのですか……?》
「そうだな。別にいじめとかの心配はこの鎮守府に限って一切していないんだけど、なにかと不慣れな事も多いだろう? 狭霧とか日本の艦娘はいいとしてアークロイヤルとかリシュリューとかの海外艦はまだ日本の鎮守府に溶け込めていないだろうし……」
《そうですね。でも、その分ウォースパイトさんとかコマンダンテストさんとかが助けてくれていますから特に心配はないのではないでしょうか?》
「そうだといいんだけどな。私の心配性なところが少し出ているんだろうから新しく着任した艦娘のみんなも早く慣れてもらいたいとは思っているし……」
《そうですね。でもきっと大丈夫です。皆さんはもう提督の人柄には触れていますから自然ともう溶け込んでいると思いますから》
「そうか? そうだと、いいな……」
それで私はこれからも増えていくだろう艦娘のみんなについてあれこれと考えを馳せていた
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