ペルソナ3
1812話
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だけだったんだよ。他にも指輪が1つと腕輪が4つあるけど、残念ながら俺にはその効果は分からなかった」
『アクセルにも効果が分からないの?』
「ああ。もっとも、俺は別に鑑定系の能力がある訳じゃないしな。身につけてみて、それでどういう効果があるのかを確かめただけだ」
ステータス云々の話は、今はいいだろう。
もしそれを話せば、ゆかりは本来知らなくてもいい秘密をまた1つ知ってしまう事になる。
……そうなれば、本来なら巻き込まれなくてもいいようなトラブルに巻き込んでしまう事になるしな。
『じゃあ、残りの指輪と腕輪はどうするの? 店に戻してくる?』
「一応金を……いや、金塊を払ってきたんだから、そのつもりはない。一応この指輪や腕輪がどんな効果を持ってるのか、知る方法はあるし」
『どうやってよ?』
「簡単だ。知ってる奴に聞けばいい。この場合は、荒垣にな」
また桐条グループに聞くのかと言われるのも面倒だったので、取りあえず先回りして、そう告げておく。
それが功を奏したのか、ゆかりは不満を口にはしなかった。
まぁ、荒垣もこれがどういう効果を持っているのか分からないという可能性はあるが……その場合は、ゆかりに内緒で桐条グループに聞いて貰ってもいいかもしれないな。
もっとも、そうなれば店からアクセサリーが盗まれてから時間が経ってないにも関わらず、そのアクセサリーはどんな効果があるのかと聞かれるのだ。
間違いなく、今回の一件と合わせて怪しまれるだろうが。
その辺、悩みどころだな。
タルタロスに行った時に、ゆかりや荒垣の安全度をできる限り確保する為にも、指輪と腕輪の効果は出来るだけ知っておきたい。
勿論、俺がお土産用に確保したという一面もあるのだから、具体的にどのような能力を持っているのか知っておきたいという一面もあるのだが。
『荒垣さんに、無理させてない? 何だか、何かある度に荒垣さんに頼ってるような気がするんだけど。……まぁ、何も出来ない私がこんな事を言うのもどうかと思うけど』
「そうは言ってもな。実際、荒垣に聞くのが一番面倒がないのは事実だし。もし荒垣を通さないで情報を得るなら、それこそ影時間について研究している桐条グループの研究所とかに忍び込んで研究員を強引に連れてくるか……もしくは、いっそ研究所に殴り込みを掛けるしかないぞ?」
『荒垣先輩に頑張って貰いましょう』
あっさりと考えを変えるゆかり。
桐条グループに対し、色々と思うところはあるのだろうが……それでも怪我人や、ましてや人死にを出したいとまでは思っていないのだろう。
俺も無意味に人を傷つけようとは思っていないので、ゆかりが考えを変えてくれて助かった。
……ただ、俺の考えとゆかりの考えは、同じようでいて微妙に違う。
ゆかり
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