暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1812話
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の威力の上下に直結する意味の魔力じゃなくてな。……分かるか?」
『そう、ね。何となくは分かるわ』

 どうやら分かったらしい。
 その事に安堵しつつ、俺は再び説明を続ける。

「とにかく、そんな訳でまだ実感はないかもしれないが、ゆかりが……いや、この場合はイオがって表現した方がいいのかもしれないが、そのイオが強くなればなる程、その効果を実感出来る筈だ」
『……ふーん。取りあえず信じておいてあげる。けど、この指輪は一体どこで手に入れたの? もしかして、私を置いてタルタロスに行った?』
「いや、違う。ほら、以前荒垣がアクセサリー屋が桐条グループと繋がってるって話をしてただろ?」
『ちょっと、もしかしてそこで買ったの!?』

 桐条グループに対して思うところがある為だろう。ゆかりは、俺の言葉に目を見開いてそう告げてくる。
 だが、俺はそれに首を振り……この携帯でやり取り出来るのは声だけだったと思い出し、否定の言葉を口にする。

「買ったというか、向こうが知らないうちに買ってきたというのが正しいだろうな」
『……え? どういう意味よ?』

 俺の言っている意味を理解出来なかったのだろう。
 ゆかりの声が訝しげなものになる。

「ゆかりも知っての通り、俺には影のゲートがある。それを使えば、店の中に侵入するのも難しい話じゃない」
『ちょっと、もしかして盗んできたの?』

 部屋の外に声が聞こえないようにか、ゆかりはそっと尋ねてきた。

「一応代金を……それも恐らく、数倍……下手をすれば数十倍の価値がある金塊を置いてきたんだから、盗んだって訳じゃないと主張したいところだな」
『金塊って……アクセルって、本当にやる事が無茶苦茶ね』

 俺が盗んだ訳ではないと知り、ゆかりは安堵の息を吐く。
 ……まぁ、店に夜中に忍び込んだって時点で、既に犯罪なんだけどな。
 だが、ゆかりはその辺りの事には気が付いていないのか、それともそのくらいなら許容範囲だと認めているのか。
 ともあれ、それ以上口に出すような真似はしなかった。

「そうか? 俺にとってはそうでもないんだけどな」

 今まで、同じような事を何度も繰り返してきたからだろう。
 それこそ、転移魔法を使って敵の施設に忍び込むというのは、俺の常套手段だと言ってもいい。……まぁ、今回はまだ敵対していない相手だという事で金塊を置いてきたのだが。

『……まぁ、いいわ。それで、盗んで……いえ、強引に買ってきたアクセサリーは、アクセルが置いていった指輪だけなの?』

 取りあえずその辺りについてこれ以上突っ込むのは諦めたのか、ゆかりは改めてそう尋ねてくる。

「いや、他にも何個かあったけど、俺が見て効果が分かったのか、その魔力を上げる指輪と防御力を上げる腕輪
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