ウィザード・トーナメント編 前編
ウィザード・トーナメント開幕
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く思うよな。諦めがつくというか。」
俺も同意見だ。それぞれの個室には俺の家のベットよりもよく眠れそうなベットが4つ置かれている。バス付きのシャワールームも全個室に完備され、それとは別に大浴場も用意されている。大浴場は24時間無休で運転していて、好きな時に入れる。
「ホントに俺たちは貴族か何かかよ。」
個室に戻る。柔らかそうなベットにダイブし、チマチマと時間の経過を肌で感じ取る。もし家でこんなことをしていれば親に怒られるのはほぼ必須だ。だがここはイギリスだ。口うるさい親もいないし、当たりのキツイ妹も女子用の個室にいて、男子用の個室に入ることは禁止されている。
「なぁ暮斗。お前、ウィザード・トーナメントのレクリエーションとか書いてあるしおりって今持ってたりするか?」
「おう、持ってるぞ。」
「ウィザード・トーナメントのオープニングセレモニーは何時から始まるんだ?」
暮斗がしおりをペラペラ進める。しおりは全部で20ページ近くあり、しおりというよりはちょっとした冊子だ。なんでこんなにしおりが分厚いのかというと、このしおりは生徒にも教師にも配布されるものだからだ。
「あと3分後だ。テレビ点けてみ。」
暮斗に言われるがままテレビを点けてウィザード・トーナメントを放送するチャンネルに変える。すると、ちょうど今からオープニングセレモニーが始まるところだった。テレビは毎年お馴染みの「誓の場」を映していた。
そこに3人の人物が現れる。一人は我が校の学園長であるマーリン学園長。一人は「ベルズ院」という学園の学園長をしている女学園長。「リミア・マーカー学園長」。最後の一人は「ブリッツ学園」という学園の学園長をしている男の学園長。「エンドワール・アイゼンバッハ学園長」。
3人とも世界でもトップクラスの魔術士が集まる学園の学園長をしているくらいだからその実力は世界的に見てもトップクラスなことに間違いはない。エンドワール学園長については「属性魔法」の原点を生み出した人物として魔術師史にもその名前が記されている。
誓の場に立つ3人はそれぞれが片手に剣を持って同時に剣を斜め上に伸ばし、重ねる。そして3人が息ピッタリに誓いの言葉を口にする。
「遠き魔術の祖たちよ。我らはここに神聖なる魔術の祭典を開催することを宣言する。存分にご堪能あれ!」
ちなみにここだけの話だが、この3人の学園長たちは常々仲が悪い。とくにリミア学園長とエンドワール学園長は犬猿の仲と言っても過言ではない。いやむしろそれでも過小評価しているかも知れない。
なぜそんなことが言えるのかという話だが、これもウィザード・トーナメントのお約束企画の1つにある。「学園長同士の対談」があるの
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