シレーナの封じた過去編-11-??
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りするらし…。治し方は現医療技術すべてを用いても不明。
誰にも治せない不治の病。
ユリアが闇病で入院していると知ると、元医者の私はどうしても治してあげたかったんだ…。
でも闇病は感染症。まだこれからの未来ある君にまで感染してしまってはいけない。君の未来を奪う権利なんて誰にもない!
…と思った私はああする事しか出来なかった。
君を捨てた。君を助ける為であってもその事実は変わらない。
本当にすまなかった。許してほしいとは思わないよ。
ただ…どうか自分をもう責めないであげてほしい。自分を許してあげてほしい。
君は悪い子なんかじゃない。とても心優しい良い子なんだ。
シレーナ。君は私とユリアの大切な…大切な宝物だよ。
お父さんとお母さんは天から見守っています。どうか幸せになってください。
お元気で】
[お父さん……お父さん……]
「あの手紙にはそんな事が……」
「うん。ただ少し気持ちがすれ違っていただけなんだ。本当はみんなお互いを思っていたんだよ」
[うっ……うう……お父さん、お母さん……]
『ぐ……あぁぁぁ……』
「あっ穢れが…」
「闇が晴れて、浄化されてますね…」
「そっか…良かった」
「ご主人様」
「ん?」
「ご苦労様でした」
「ぁ…いや…」
「これをどうぞ」
「…ブレスレット?」
「用途はのちのちわかりますので♪」
「………ありがとう」
なんだろう…パピコさんの笑みが怖い…。
でもせっかく貰ったんだから身に着けておかないと悪いよね…?
だんだん意識が薄れていく。僕も元の世界に戻るんだ…。
プリンセシナ……初めはどんなところなのかわからなくて、不謹慎にもワクワクしていたけど、やっぱり人の心を見るのはあまり好い気はしないな…。
ここは二度とやるもんかっ!って言いたいところだけど。…また誰かが困っていたら助けに行きたいかないと。
――それが僕のヨナを助けるのともう一つの使命だと思うから
(-ルシアside-終)
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