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短編集
その他原作
ウルトラマンタロウ×比企谷八幡2
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 「ストリウム光線!」

 タロウの身体が発光し、光線が発射される。
 光線を食らった怪獣『超空間共生怪獣クラブガン&アネモス』は消滅した。
 その消滅を確認したタロウは片膝をつき、荒い息を整える。

 (最近、怪獣の現れる間隔が短い)
 (何者かが操っているのだろう)

 両足に力を入れ、立ち上がろうとしたタロウの背中にミサイルが数発直撃する。

 「ぐぁ!」

 慌てて後ろを見ると、地球防衛軍の戦闘機がこちらに攻撃を仕掛けてきていた。

 (くそ!忘れてたぜ)

 最近、地球防衛軍は怪獣を倒し終えたタロウを狙って攻撃を仕掛けてきていた。
 現在の所、タロウは攻撃を避け、逃げに徹している(そもそも人間を攻撃する気は無い)。

 「たぁ!」

 ミサイルを避け、上空へ飛び上がったタロウは戦闘機が追いつけない速度でその場を離脱。
 その後ろ姿を戦闘機パイロット達はほっとしたような表情を浮かべ、見送っていた。







 「フフフフ!怪獣の襲撃、それに加えて人間からの攻撃。その両方を受けて、常に万全の力を発揮できるかな?ウルトラ兄弟の救援を望めない今、貴様を葬る絶好の機会。フフフフフ」

 黒い影は飛び去るタロウを見送り、不気味な笑みを浮かべていた。





 所変わって、M78星雲にある一つの星。
 通称『光の国』。
 そのほぼ中心部に何名かの人影が集まっていた。

 「それでタロウの行方は分かったのか?」
 「それはまだ。ですが、タロウが連絡を絶った場所にひずみがありまして、そこをヒカリに調べさせているところです」
 「吉報を待とう」

 人影はそういうと離れていく。

 「タロウよ。無事でいてくれ」









 物語の舞台はまた八幡たちのいる地球へと戻る。
 裏で様々な思惑が蠢く中、八幡は怪獣たちを相手に孤軍奮闘、数日のうちに十体近くの怪獣を撃破していた。
 だが、碌に休めていない状態での戦闘が増えたことにより、以前よりも苦戦する戦いが増えていた。

 「ストリウム光線!」

 タロウの放ったストリウム光線が『金属生命体 アパテー』の胸部にあるライフゲージに直撃し、大爆発を起こす。
 アパテーが再び立ち上がらない事を確認したタロウは空へ飛び上がろうと両手を空へかざした。
 次の瞬間、紫色の光弾がタロウの背中に直撃し、タロウは吹き飛ばされ、近くのビルに頭から突っ込んでしまう。

 (誰だ!)

 慌てて、立ち上がったタロウは攻撃が来た方向を向く。
 するとそこには『地獄星人 ヒッポリト星人』が立っていた。
 その両脇には今、倒したはずのアパテー、そして新たな金属生命体『アルギュロス』が立っていた。

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