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オズのジュリア=ジャム
第八幕その二
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「カボチャなら」
「テーブル掛けからだね」
「そうよ、だから安心してね」
「うん、何かジュリアのテーブル掛けの使い方はね」
「どうかしたの?」
「いや、色々使うね」
 お料理を出す以外にというのです。
「バケツからお水を出したりね」
「そうした使い方がなの」
「うん、上手だね」
「そうかしら」
「工夫してるね」
「いえ、何かね」
 ジュリアが言うにはです。
「閃くのよ」
「そうなんだ」
「ええ、何かね」
 こうジャックにお話しました。
「魔法の道具については」
「王宮に侍女として働いているせいかな」
 かかしはジュリアのそうした工夫上手なことにこのことから考えて指摘しました。
「だからかな」
「それでなの」
「うん、いつも働いていて道具を使ってるね」
「お掃除やら何やらでね」
「だからなの」
「そう、それでどういった道具をどう使うかいつも考えているね」
「そうして使っているわ」
 実際にとです、ジュリアも答えます。
「そうしているわ」
「それじゃあね」
「テーブル掛けを工夫して使うことも」
「慣れているんだ」
「そうなのね」
「そうだと思うよ」
「道具を使い慣れているから」
 テーブル掛け等が入っている鞄を見てです、ジュリアは言いました。
「私は色々工夫が出来るのかしら」
「きっとそうだよ」
「成程ね」
「しかも年齢も上だしね」
「ドロシー王女達と比べて」
「オズマより少し下位だね」
「オズマ姫とドロシー王女の間位かしら」
 ジュリアの年齢はです。
「私の年齢は」
「ベッツイやトロットはドロシーより下でね」
「だからなのね」
「年齢の分だけ経験も積んでいるから」
「工夫も出来るのね」
「こうしたことは年齢が生きるからね」
 だからこそというのです。
「ジュリアは工夫上手なんだよ」
「成程ね」
「そうだと思うよ。まあジャックの頭はね」
「そのことはよね」
「ジュリアがいれば大丈夫だよ」
 彼女がテーブル掛けからカボチャを出してくれるからです。
「だから大丈夫だよ」
「うん、頼むよ」
 ジャック自身も言います。
「その時はね」
「ええ、わかったわ」
 ジュリアも頷きます、そしてです。
 皆でさらに東に東に進みます、すると今度は。
 やけに大きな青い象が困ったお顔をしていました、モジャボロはその象を見て心配そうに言うのでした。
「何か困ってるね」
「はい、そうですね」
 ジョージがモジャボロに最初に応えました。
「あの象さんは」
「痛い様な感じですね」
 カルロスはそうして困っているのではと見ました、
「どうも」
「そうね、ぶつけたのかしら」
 ナターシャはその痛がっている感じから思いました。
「何処かに」
「それ
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