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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第108話:グランバニアは概ね平和!?
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いて乗ってます。
懐かれてるのでしょうか?
凄く可愛くて羨ましいですね。
ですが……ティミー君が動いたので、その部下のリュリュさんと警護のラングストン近衛隊長も一緒に付いてくる事になりました。
リュリュさんは“お父さんLOVE”なので、我々の邪魔をしそうですし、ラングストン隊長は“リュリュさんLOVE”なので、彼女の肩を持ちそうで、正直不安が募ります。
(グランバニア城)
「リュカさん……何だか申し訳ございませんでした」
「フローラが謝る事じゃないよ。ただ見せたくない物を見せなきゃならなくなって、褒められたくない事柄を褒められて、それを嫌いな奴が行ったってのがムカつくだけだから」
何時もの優しいリュカさんが、私が好きになった優しい笑顔で私を宥める。
本心からは怒ってないのだろう事は窺えるけど、カボチ村の方々を嫌っているのは凄く感じる。
一体何があったのでしょうか?
「あのウルフ宰相……何でリュカさんはカボチ村を嫌ってるんですか?」
誰もが認めるグランバニアのナンバー2であるウルフ宰相に聞いてみる。
「さぁ……俺もリュカさんがカボチ村を嫌ってる事を初めて知った」
と新たな発見である事に驚いていた。
「ティミー殿下は何かご存じですか?」
私も次は息子さんの彼に聞こうと思ってたのだが、先を越される形でウルフ宰相が訪ねてくれた。
しかし……
「さぁ……僕も初めて知ったよ……母さんは何か知ってますか?」
「私も詳しい事は知らないわ。ただピエールが、あの村で嫌な事があったって言ってたわね……たしかラインハットの動乱を解決した直後の事だったと思うわ」
ラインハットの動乱を解決させ、私やビアンカさんも存じない時の出来事となると、リュカさんが冒険者としてサラボナに立ち寄り、私と再会を果たす前の事だと思うわ。
当時に何があったのか気になるけど、お父様は如何して何かあった事をご存じだったのですかね?
(グランバニア城・国王執務室前廊下)
色々と疑問は残ってる物の、先程よりかは機嫌が良くなってるリュカさんと共に、彼の執務室前まで戻ってきた。
カボチ村との間に何があったのか聞きたくて、タイミングを伺っていたのですが……
突然、前方に大きくて暗い穴が出現した。
「な、何ですかあれは?」
思わずリュカさんに尋ねてみたが、勿論彼も知る由もなく顔には警戒心が満ち溢れている。
しかし事態は私の心構えを待ってはくれなかった。
「リュカ様、危ない!!」
突然我々の後ろから付いてきてたラングストン近衛隊長が、大声で危険を知らせて近付いてくると、私達の後方にも同じ様な大きな穴が開いており、そこから大きくて白い何かが凄いスピードで突進してきた!
リュカさんは咄嗟に反応し、近くに居たビ
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