719部分:第五十七話 豪傑達、荘に戻るのことその九
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しであった。
ここでまた一人だ。名乗り出てきたのであった。
「待ってくれないか」
「あっ、焔耶さん」
「やっぱりなんですね」
「そうだ、桃香様が出陣されるのならだ」
魏延は身を乗り出しながら二人に言うのだった。
「私もだ」
「あの、けれど」
「もう人は」
「桃香様は私が御護りする」
あくまでこう言うのであった。
「だからだ。何があってもだ」
「そうですか。じゃあ」
「御願いできますか?」
「桃香様、ご安心下さい」
魏延は今度は劉備に顔を向けて断言した。
「この焔耶、何があろうと桃香様を」
「はい、じゃあお願いね」
桃香だけがにこやかである。
「焔耶ちゃん、出陣の時もね」
「わかりました、それでは」
「ちぇっ、焔耶はよくて私は駄目なの」
それが面白くない馬岱だった。
「何だってのよ」
「だから諦めろ」
またここで従姉が言う。
「全く御前は」
「だって戦だから」
「それでも今度は留守番しろ」
あくまでこう言う馬超だった。
「いいな、絶対にだ」
「ちぇっ、つまんないの」
「とにかくですね」
「それではすぐに準備をしましょう」
孔明と鳳統は話を中断させてとりあえず馬岱を援護した。
「用意ができ次第出陣です」
「徐州に」
「はい、わかりました」
劉備が笑顔で応える。こうして出陣が決定したのだった。
劉備達は徐州に出陣する。そしてまたしてもだ。彼女達は運命と巡り会うのだった。
第五十七話 完
2011・1・17
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