暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
719部分:第五十七話 豪傑達、荘に戻るのことその九
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
しであった。
 ここでまた一人だ。名乗り出てきたのであった。
「待ってくれないか」
「あっ、焔耶さん」
「やっぱりなんですね」
「そうだ、桃香様が出陣されるのならだ」
 魏延は身を乗り出しながら二人に言うのだった。
「私もだ」
「あの、けれど」
「もう人は」
「桃香様は私が御護りする」
 あくまでこう言うのであった。
「だからだ。何があってもだ」
「そうですか。じゃあ」
「御願いできますか?」
「桃香様、ご安心下さい」
 魏延は今度は劉備に顔を向けて断言した。
「この焔耶、何があろうと桃香様を」
「はい、じゃあお願いね」
 桃香だけがにこやかである。
「焔耶ちゃん、出陣の時もね」
「わかりました、それでは」
「ちぇっ、焔耶はよくて私は駄目なの」 
 それが面白くない馬岱だった。
「何だってのよ」
「だから諦めろ」
 またここで従姉が言う。
「全く御前は」
「だって戦だから」
「それでも今度は留守番しろ」
 あくまでこう言う馬超だった。
「いいな、絶対にだ」
「ちぇっ、つまんないの」
「とにかくですね」
「それではすぐに準備をしましょう」
 孔明と鳳統は話を中断させてとりあえず馬岱を援護した。
「用意ができ次第出陣です」
「徐州に」
「はい、わかりました」
 劉備が笑顔で応える。こうして出陣が決定したのだった。
 劉備達は徐州に出陣する。そしてまたしてもだ。彼女達は運命と巡り会うのだった。


第五十七話   完


                     2011・1・17

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ