第百話 シュザンナの4月
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に違い有りません!
あの時は死産だと言われましたが、何者かの手で害されたのです。ああ可哀想な我が子よ。
その時も皇帝陛下はお優しく私を抱きしめて慰めて下さいました、皇帝陛下の御優しさを益々感じましたわ。
そしてあの子が出来たとき、今度こそ守ってあげると誓ったのにも関わらず、もう少しで失う所でした。あの時は目の前が真っ暗になる思いでしたが、あの子が無事で有ったことで忘れてしまいましたが。あの子が自ら暗殺者を倒すなんかあり得ないけれど、あの状態では神様のお陰かもしれませんね。
それからあの子はスクスクと育ってくれました。あの子がいるからこそ皇帝陛下を誑かす寵姫が来ても安心して見ていられるのです、あの子は無邪気さの中に時より見せる鋭さを考えるに、あの子の才覚は相当な物でしょうね、けれどもこの世界にはその様な者を嫌う者が多くいるのです、親ばかのように子供の賢さや、才気を褒め称えてはあの子が危ないですからね、私も程々の演技を入れてあの子の成長を喜ぶ親になれなければと思っていますわ。
第三子の問題でも皇帝陛下のお優しさが心に染みてよりいっそうお仕えしますわ。あの子の為にも私は此処で立ち止まる事は出来ないのですから。けれどもいつか必ず、わが子達に危害を加えようとした輩を捜し出さして酬い受けさせてやりますわ!絶対に許しません!!
あらもうこんな時間なのね、新緑の緑が目に染みるわね。今日はテレーゼはお友達と出かけてますわ、それで親たちが集まって子供の成長に間する話をしますのよ。そろそろ皆さんがいらっしゃる様ですわ。
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