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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第107話:逃げるも戦略の一つ。そうさせないのが優秀な策士。
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ルフ宰相は私に惨殺されるほど睨んでいると、マリーちゃんが何時もよりは大人しい感じで入室してきた。

「お……どうした?」
「お客が来てるわよ……知らなかったの?」
マリーちゃんの声を聞きながら、一旦目を閉じて落ち着いてから振り返ると、彼女(マリーちゃん)の後ろには隠れるかのようにデイジーちゃんが控えていた。

「ルドマンさんが来たか」
「うん。先刻(さっき)ユニが探してたわよ、ウルフの事……彼女もルドマンさんが来る事を知らなかったみたいだし」
商業都市連合を統括する大商人が、訪れる事を黙っていたとは思えないわね……

「彼女(ユニさん)は知らなかったけど、俺は来る事知ってたよ」
「じゃぁ何でこんな所に居るのよ!? ポピー姉さん(ラインハット一行)もテルパドールの女王も来てるのよ!」
き、近隣諸国の代表が勢揃いじゃないの!?

「だからここに逃げてたんだろ」
「国家のナンバー2が仕事サボって逃げるって如何いう事よ!?」
まったくだ……政務を何だと思ってるんだ?

「俺がちゃんと仕事してて、連中がグランバニアに来たら……先ずは俺のとこに案内されるだろ。そうすると情報を聞きつけた王様が不穏な雰囲気を感じて逃げ出すんだ。でも俺が居なければ、ユニさん等が慌てて王様に直接報告するだろ。それから逃げたとするとユニさん等が凄く困る状況に陥る訳だ。俺に迷惑をかけても良いと思ってるリュカさんも、ユニさん等に迷惑をかけるのは気が引ける……つまり逃げ出さなくなるワケなんだよ」

「流石は性格悪い男の弟子ね……リュカに引けを取らない性悪っぷりよ」
「あれ……デボラさんはルドマンさん等と一緒に、我が国の新兵器を見学しないのですか?」
ウルフ閣下が性格の悪さを見せ付けてると、デイジーちゃんのお母様がド派手な格好で入室してきた。

この人も結構な年齢だと思うんだけど、ド派手な衣装が未だに似合う凄い美女だわ。
因みに、更に後ろからはルディー君も入室してきた。
彼はデボラさんの妹のフローラさんと旦那様のアンディーさんの息子さんです。

「そろそろ行った方が良いわよ……お父さん、怒ってたから」
「計画通りリュカさんが対応したんだ……じゃぁ行こうかな」
行った方が良いと思う……私もコイツの相手をするのはイヤだから。

ピエッサSIDE END



(グランバニア城・謁見の間)
ティミーSIDE

「お待たせしました皆さん。勢揃いでご苦労様ッス」
以前サラボナに行った時に、我が国の新兵器について色々打合せをしていたハズなのに、何故だか父さんに報告して居らず、(国王的に)突然の訪問を受ける事になった。

「『ご苦労様ッス』じゃねーよ……てめぇ〜何で報告して無いんだよ!?」
「それはこの連中が来る事ですか? それと
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