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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第105話:因果と言う言葉がある。ヤればデきる。そこんところ解ってる?
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陛下は一瞬驚いて身体をビクッとさせた。
どんな深刻な相談事なのか気になるが、私が首を突っ込むべきでは無いので、部屋から出る。
「ウルフには相談したのかい?」
「ううん……まだ……」
と最後に聞こえて扉が閉まった。
あの二人が困っていて、陛下が直ぐに悩みに気付き、ウルフ閣下に相談したのか問うたのか?
また閣下が何か陰謀を巡らしてるのだろうか?
やはり巻き込まれるのは拒絶したい。
早いとこ自分の執務室に帰ろう。
ピピンSIDE END
(グランバニア城・中庭)
ティミーSIDE
「如何ですか……娘さんに対する奥様の誤解は解けましたか?」
休憩時間と言う事で、僕もウルフ君も寛いでいると、先日の夜に尋ねてきた時のトラブルを聞いてきた。君が問題を拗らせたんだろ!
「大丈夫だよ。僕は君と違って妻に信頼されてるからね」
「俺じゃぁないでしょ……信頼されてないのは。彼女に疑われてるのはレクルトですよ(笑)」
僕も彼のトラブルの話しは聞いたけど、申し訳ないけども笑えたね。
二人で
他人
(
ひと
)
の不幸に笑ってると、この中庭に父さんがやって来た。
深刻な表情のマリーとリューノの手を引いて……
何があったのだろうか?
「? 如何したんッスかリュカさん。マリーとリューノも深刻な顔をしちゃって?」
僕同様、三人の存在に気付いたウルフ君が何時もと変わらない様子で来訪を尋ねる。
すると父さんとマリーの視線がリューノにだけ集まった。
「リューノが何か?」
その視線に気付いたウルフ君も、何事かを尋ねながら視線をリューノにだけ向ける。
本当にウルフ君には何用なのか解らないのか、マッタリ寛ぎながらコーヒーを飲んで……
「あ、あのね……その……ゴメンなさい……」
「何が?」
視線の集まったリューノは泣きそうな声で謝ってくる。何をしでかしたんだ?
「お前、身に覚えがないのか?」
「……………ねぇッスよ!」
父さんが満面の笑みでウルフ君に身に覚えがないのか聞いた為、何時もの悪ふざけだと思ったらしく、ウルフ君は身体ごと僕の方を向いてコーヒーを飲み干そうとした。
「ウルフ……お前、パパになるんだよ!」
「ぶーーーーっ!!!」
父さんの突然すぎる発表に、口に含んでたコーヒーを全部僕に吹きかけるウルフ君。
驚くべき報告ではあるんだけど、コーヒーを吹きかけられて、それに慌ててしまう僕。
「いやぁ〜おめでとう、ウルフパパ」
「な、ちょ、ちょっと……え!? 何……ちょっと!」
コーヒーを口からポタポタ垂らしながら狼狽えるウルフ君を横目に、僕は僕で吹きかけられたコーヒーに慌てている。白めの服を着るんじゃなかった……
「マ、マジでリューノ!?」
「ゴメンなさい……如何して良い
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