暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第105話:因果と言う言葉がある。ヤればデきる。そこんところ解ってる?
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(グランバニア城)
マリーSIDE

リューノが瞳に涙を浮かべて困惑しながら私に相談してくる。
一人で悩み、考え抜いた末に出した結論として、私の下に相談しに来たのだろう。
何も知らされず変化に気付いて知るよりは良いのだろうけど、最初に相談されるのも凄く困る事柄なのも事実だわ。

私に如何しろと言うのだろうか……?
こんだけ不安を溢れ出しながら涙ながらに相談されれば、『知るか!』なんて言う訳にもいかないし、そんな人でなしな事など言う訳にもいかない。

「わ、私以外には……誰かに相談したの?」
「………」
瞳に溜めてた涙を溢しながら、首を左右に振って否定の意思を私に伝えてくる。

困るわよ、私だって。
急にディープな相談を受けたって、何もしてあげる事なんて無いし……
如何すれば良いのよ……むしろ私が相談したいわ。

「わ、私にも如何すれば良いのか判らないし……お父さんに相談しに行く……ってので良いかしら?」
「お、お父さんに!? で、でも……怒られないかな? 迷惑じゃないかな?」
少なくとも私は迷惑してるから、多分迷惑な相談だと思う。でも……

「大丈夫よ……お父さんが私達の事で迷惑に思う事なんて無いわ」
ってか私に相談されても困るし……
面倒な事はあのオッサンに押し付けるに限るのよ。

「じゃ、じゃぁ……一緒にお父さんの所に行ってくれる?」
お断りしたいですわ……でも、上目遣いで私の手を握ってくるリューノが可愛い。
どうしよう……この()こんなに可愛いかったっけ!?

マリーSIDE END



(グランバニア城・国王執務室)
ピピンSIDE

軍部の報告事項をウルフ閣下に報告へ行ったら、今は仕事をサボって中庭でティミー殿下とティータイムを楽しんでると言う事だったので、何も閣下の手を煩わせることも無いと思ったので、直接陛下の下へ報告しに来た。

ある程度報告が済んだところで、マリー様とリューノ様が深刻な表情で現れた。
マリー様が先頭に進んでた為、ノックせずに突然乱入する感じで……
重要事項を話し合ってることだって有り得るのだから、もう少し考えて欲しい。

「どうした、突然入ってきて!?」
「ちょっとピピンは出て行ってよ。凄い深刻な相談事があるんだから!」
本当に凄い娘さんだ。いくら深刻な相談事でも、礼儀は守ってもらいたい。

「あの陛下……私は失礼致します」
「……すまん、ピピン」
申し訳なさそうに陛下が私に頭を下げる……陛下の所為ではないのに。

「では……」
私が陛下の執務机から離れるのと同時に、陛下も娘さん二人の方へ近付いた。
そして私の視界の隅で身を屈めて悩み苦しんでる様子のリューノ様に視線を合わせて頭を撫でる。

「!!」
すると
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ