ペルソナ3
1811話
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大きさを持つシュークリームの生地は、焼きたてでパリッとした……パイに近い食感。
外側には粉砂糖が雪のように振りかけられている。
……手で直接持つと指に粉砂糖がつくのが面倒だが、それでもこの粉砂糖がシュークリームの生地を味わう時、最初の甘みを伝えてくる要素となっていた。
そして生地を囓ると、次に中に入っている生クリームが口に広がる。
普通シュークリームと言えばカスタードクリームなのだが、このシュークリームは生クリームが中に入ってるのだ。
ただし、甘さは控えめ。
まぁ、生クリームを大量に食べると気持ち悪くなる奴もいるって話だし。
その辺りを考慮しているのかもしれない。
カスタードクリームと生クリームの2つのクリームを使ったシュークリームを作りたいって話を店員が言ってたが……バジュラの騒動で、それどころじゃなくなったんだよな。
ああ、でもクイーンバジュラから譲られたあの惑星でまたケーキ屋を開いてるとか何とか聞いた覚えがあるから、もしかしたら今ならダブルのシュークリームもあるかもしれないな。
「美味しいわね、これ」
「異世界のシュークリームもなかなかだろ?」
「ええ。……ちなみにこれは好奇心で聞きたいんだけど、このシュークリームがある世界って、どんな世界なの?」
「宇宙人に攻撃されて、人間が一度絶滅寸前までいったけど、それを乗り越えて宇宙に広がっている世界」
「……聞いた私が馬鹿だったわ……」
溜息を吐くゆかりが、気を取り直すように紅茶を飲み、改めて俺の方を見てくる。
「それで、これがプレゼントじゃないって話だけど、じゃあ本来のプレゼントは?」
「ん? ああ、これ」
そう告げ、俺はゆかりに指輪を差し出すのだった。
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