暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1811話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
前にノック……は無理だけど、電話くらいしてよね。でないと、折角携帯を買った意味がないじゃない』
「ああ、そうだな。今回の件は悪かった」
『全く……男の人にあそこまで肌を見せたのは初めてなんだからね』

 見るからに……いや、聞くからにか? 怒っている様子を見せるゆかりだったが、それでも10分程怒り続けると、ある程度怒りも収まってきたのだろう。
 やがて、小さく溜息を吐く。

『それで、一体何の用件があってきたの? 今は私、体調が悪いって言ったわよね?』
「ああ、それは分かってる。勿論タルタロスに行かないかって誘おうと思った訳じゃなくて……ちょっとゆかりにプレゼントがあってな」
『プレゼント?』

 その言葉に多少ではあっても、どこか嬉しそうな様子があるのは、やはりゆかりもプレゼントを貰うというのは嬉しいのだろう。

「ああ、プレゼントだ。多分、ゆかりも喜んでくれると思うけど」

 今は指輪を嵌めてもイオの使うガルの回数が1回増えるかどうか……といったところだが、この指輪は魔力……いわゆるMPを最大値の1割増やす効果を持っている。
 つまり、このままレベルアップしていけば、イオの攻撃手段は多くなる筈だ。
 ……そんな風に思っているが、実はペルソナが成長しないなんて事はないよな?
 ここが何らかの原作の世界なら、明確なレベルアップ……はないかもしれないが、何らかの成長要素はある筈だ。

『……分かった。じゃあ、もう1回来て。もう他の人達はいなくなってるから、心配しなくてもいいわよ』

 他の人達というのは、丁度俺がゆかりの部屋から影で転移をしようとしていた時に聞こえてきた声の主だろう。
 具体的にどのような相手なのかは分からないが、ゆかりの悲鳴を聞いて真っ先に駆けつけてきたのを思えば、友人思いなのは間違いない。
 もしくは、単純に血の気の多い相手……って可能性も否定は出来ないが。

「分かった、ならこれから行くな」

 そう告げ、再び影のゲートに身体を沈め……やがて、次の瞬間、俺の姿はゆかりの部屋の中にあった。

「……」

 部屋の中に入ってきた俺を見て、ゆかりは無言のままだ。
 だが、その頬が……いや、耳までもが赤くなっているのは、当然さっきの出来事が理由だろう。
 その辺りを指摘してみたい気持ちがない訳でもなかったが、もしそんな真似をすれば間違いなくゆかりを怒らせる事になってしまう。
 今でさえ、さっきの着替えの一件で完全に俺を許した訳ではないのに……ここでそんな真似をすれば、最悪この場でイオを召喚しかねない。
 イオの大きさを考えれば、こんな場所で召喚すれば、間違いなく部屋にも被害が及ぶだろう。
 普段であれば、ゆかりもその辺りは理解しているだろうが、頭に血が上っている状況ではそれ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ