第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
17.お酒曰わく酔えよカオス(前編)
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妹。彼女は『無意識を操る程度の能力』を備えている。ビッグボスも驚きのステルスである。
「お姉ちゃんが少しでも良いから飲まないかー、だって。ジョジョ!一緒に行こー?」
丞一はどうするか迷い早苗の方をみた。早苗をすでに待たせているからだ。すると、話は聞こえていたみたいで、了承の合図をもらった。
「行くか。その前に俺の肩から降りよっか?」
「りょーかーい」ガシットカタヲツカム
聞いてくれなかった。渋々と丞一はこいしを肩車する形でさとりの元へ向かう。博麗神社の外れの森の方へ向かうこと数分。そこに、いた。
「─────────待たせたな!」
そして、丞一はスタンド『ダーク・ワン』を繰り出す。久々の出番である。
「ほう、向かってきたのですか」
さとりの元へ歩みを進める。さとりの首から下は宴の灯りによって所々照らされているが、顔の部分が陰っていて見えない。
「逃げずにこのさとりに近づいてくるのかぁ」
『近づかなきゃ、あんたをぶちのめせないんですよ』
誰もこの森など目も向けていなかった。それもそうだ。みんな楽しい宴に夢中だからだ。それに、宴に酔いはつきもの。つまり、酔った勢いで喧嘩など宴の華なのだ。神社を壊そうものならば即霊夢に退治されるが。
森の中に沈黙とシリアスが流れる。夜風や喧騒など、すでに二人の耳には届いていなかった。西部劇のガンマンの早撃ち様々の光景だ。木々の間から月明かりが漏れ、二人を照らした。それを合図に丞一が動いた。
「行け!」
「行きなさい」
丞一が侍らせていたスタンドを差し向けた。対し目の前の彼女もスタンドを出した。
「ニャル子!」
『あい、あい、サー!』
長髪で筋肉隆々のそれは屈強な戦士を彷彿させる。
これから丞一が挑戦するのは、最強への挑戦だ。
そのスタンドはカタログスペックはオールAクラスの能力を持ち、タロットカードで星を暗示するスタンド。その名も、
「──────────『スタープラチナ』!」
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