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レーヴァティン
第十八話 素材その七

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「美味いだけじゃなくてな」
「蛙自体がそうだよね」
「ああ、そういえばウシガエルとかな」
「精力剤なんだよ」
「そうだったな」
「それでウォーターリーパーはね」
「でかい空飛ぶ蛙だしな」
 その外見からだ、久志も話した。
「だから余計にか」
「そう、普通の蛙以上にね」
「食うと精がつくんだな」
「そうなんだ、いいも食べたね」
「正直鰻釣ってる間結構出て来て鬱陶しかったけれどな」
「音は耳栓してだね」
「防いでたんだよ」
 そうしていたというのだ。
「それでな」
「襲ってきたところをレーヴァティンでだね」
「切ってたんだよ、ただ炎は出さないでな」
 切っていたというのだ。
「釣りの時に火出して火の粉とか飛んだら邪魔だしな」
「それでだね」
「それはしなかったんだよ」
「いい判断だと思うよ、幾らレーヴァティンでもね」
「いつも火を出していい訳じゃないよな」
「時と場合によるからね」
「だよな、強過ぎる力はセーブすることも覚えないとな」
 そうしなければといいうのだ。
「厄介だからな」
「そう、下手をしたら禍になるから」 
 強過ぎる力はとだ、源三は久志から鰻と蝮を受け取りつつ話した。
「力を抑えることも覚えて」
「そしてだよな」
「力を使うべきだよ」
「レーヴアティンもだな」
「世界を救う力は裏を返すとね」
「世界を滅ぼす力にもなるな」
「そう、だからね」
 それ故にというのだ。
「その辺りは気をつけてね」
「やっていくべきだな」
「そう、是非ね」
 こう久志に話した。
「そこは賢明だったと思うよ」
「俺も馬鹿じゃないってことか」
「そのことは自信を以ていいよ」
「そうか、馬鹿じゃないってことはか」
「というか君結構以上に頭いいよ」
「だったらその頭も使ってか」
「戦っていくといいよ、まあそれでね」
 源三は久志にあらためて話した。
「君も材料持って来てくれて」
「他の二人もか」
「うん、今日来てくれてね」
 順一と智もというのだ。
「届けてくれたよ」
「そうか、あいつ等も仕事やったにだな」
「それで今は家の中で休んでるよ」
「成程な」
「それで君も届けてくれたから」
「薬作ることが出来るんだな」
「早速調合出来るよ」
 それをはじめられるというのだ。
「これからは僕の仕事だよ」
「頑張れよ」
「うん、それで君はこれからは」
「そうだな、薬が調合出来るまでな」 
 久志は源三の言葉を受けて考える顔になって述べた。
「暇だし遊びに行くか」
「遊びに?」
「ああ、それでこの街にいいお店あるか?」
「お店?」
「お姉ちゃんのいる店な」
「そうしたお店ならこの街だと南西だね」 
 ヨハネスブルグならというのだ。
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