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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
712部分:第五十七話 豪傑達、荘に戻るのことその二
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第五十七話 豪傑達、荘に戻るのことその二

「牧じゃなくなったらどうなるのかしら」
「その前に朝廷があの方が牧だと知っているのかどうかが問題だな」
 趙雲の言うことは厳しい。
「大将軍も宦官達もな」
「どちらもですか」
「御存知ありませんか」
「知っていれば必ず声がかかる」
 趙雲はこう軍師二人に話す。
「あれだけ激しい争いを続けていればな」
「そうですね。確かに」
「どちらも少しでも味方を増やしたいと思っていますし」
 軍師二人もここでこのことを理解した。
「特に大将軍は各地の牧の方々を多く部下にされています」
「その袁紹さんだけでなく曹操さんに孫策さんに袁術さんに」
 牧達の大半である。
「地方と兵権を握っておられます」
「力はおありですが」
「あの大将軍も基本的には悪人ではないわ」
 黄忠はこのことを話した。
「生まれはよくないし判断力がないところもあるけれど」
「けれど外戚というだけで簡単に大将軍にはなれませんから」
「流石に」
 軍師二人もそこを指摘する。
「ですからそれなりに」
「能力もあると思います」
「完全な馬鹿が大将軍にはなれないからな」
 それは馬超もわかることだった。
「兵権を預かって朝廷でも三公の上に立つからな」
「そうよね。そこまでなる人だったら」
 馬岱も考える顔で話す。
「幾ら皇后様のお姉さんってだけの人なら」
「そこまではなれんな」
 厳顔も言う。
「ましてや肉屋の娘あがりで。そこまではのう」
「その大将軍が気付かないということは」
 魏延も周りの話を聞いて述べた。
「そこまで存在感がないのか」
「だから誰なのだ?公孫賛は」
 まだこう言う張飛だった。
「鈴々は知らないのだ」
「だから御前は一緒にいただろうに」
 関羽も呆れる他なかった。
「何故知らないのだ」
「けれど結局はそういうことです」
「そうなります」
 孔明と鳳統はその張飛の言葉について言った。
「鈴々ちゃんも忘れてしまう」
「それが公孫賛さんなんです」
「誰か知らないけれどな」
「何か不憫な人だな」
 テリーとリョウも変わらない。
「まあとにかくな」
「話はそれ位にしてな」
「そうだよ。皆で来たんだから」
 チャムチャムが笑顔で言う。
「皆でね。楽しくやろうよ」
「何か増えたしな」
「こっちに先に来た奴もいるしな」
 テリーとリョウは彼等のことも話す。
「それならな」
「早速な」
 こうしてだった。全員で劉備達の帰還を祝福してだった。
 即座に宴の場が用意された。出されたものは。
「ううむ、馳走も」
「随分と変わったのだ」
 関羽と張飛が思わず言う。見れば彼女達の世界にあるものばかりではない。
 ロバートはだ。満面の笑顔でその二
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