暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
62放課後デート二日目
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ユリクマ会の茶話会も終了して、部活まで終わるにはまだ少々時間がある微妙な時間帯になった。
 目的不明?の同好会でしかない集まりで、正式には許可されていないので、女子だけでダベってカフェでダラダラ話しているような集まりは本来認められないが、美汐的に教師は全員支配済み、栞的には北海道統一総長なので教頭でも解散させられない、舞的にも引退したとは言え先代北海道総長で裏番。
 ほぼ絶対権力を佐祐理一人で握っているので、議員の娘的にも解散させられない会であった。
「さあ、今日は舞の精霊さんを貸して貰ってる子と、一弥と結ばれた子は、佐祐理の家にご招待します」
 結構な人数に膨れ上がったユリクマ会。その中でも祐一と結ばれて聖域の向こう、方舟である神域に同行できる権利を得た少女が増えてしまい、秋子の家では収容できない人数になった。
 既に名雪が連れ込んだ友達枠、女子陸上部のほぼ全員と隣の女子サッカー部、20人以上が転がっているので、神域の巫女まで入ると立錐の余地もない。

 香里は親に病院に帰らされたのと、「佐祐理的に不要」なので別れたが、未だに「川澄さんの左手の魔物が一緒にいないと、もう生きていけないの!」などとユリクマ会でも絶叫告白した。
 会員にも「あ、お姉さま同士、そういう関係なんだ」と納得されたが、やはり毎度の如く、お約束で「舞お姉様の左手が魔物って、どんなテクニック持ってんの? 無いと生きて行けないぐらいの魔物って、石破天驚ゴッドフィンガー?」と勘違いされた。
 ギリギリの住み分けであるが、怒りの感情が支配している時の舞【バリセメ】は香里受け、喜びの感情【攻め属性】は王子受け、哀楽の感情の時の【ねこさ〜ん】と空っぽの舞は佐祐理攻めなので、どうにか住み分けができていた。
 ちなみに栞はお姉さま方に対してはバリ受けなので、本日中に舞に犯されて、受精卵も植え付けられて妊娠もさせられる。

「さあ、皆さん、こっちですよ」
 この人数では移動にもマイクロバスかタクシー数台が必要なので、舞が倉田家に直通ゲートを開いた。
 ゲートを超えて家の前に出ると、ごく稀にある「子供の歩行距離では壁で囲っている向こうの土地には行けない、壁がず〜〜〜〜〜と続いてる建物で、車でも道が塞がってるから通れない、地図上では駅の構内とショッピングモール合わせたより広い」という、学校や職場に自宅地図を提出した時点で、見た人物が腰を抜かす系統の家?である。
「いらっしゃい、皆さん今日から佐祐理の妹ですから、皆さんの別宅です」
「「「「え? お城?」」」」
 ものみの丘の高地と水源を中心にした要塞。現在は石積みの城壁と危険な外堀こそ無いが、五稜郭みたいに、上からとか衛星じゃないと全景が確認できない系統の佐祐理の家?
 江戸時代までは実際に殿様で支配者で、農地改革までは天
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ