ハイスクールD×D 照らし出す光
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ぞ。それに死んだはずだ。部長達が目の前で消滅するのを見ている。それなのに何故!?
アーシアも話がしたいのか休憩スペースまで移動する堕天使の後を追う。
「ウッス、ウチはミッテルト。堕天使を止めてバグスターになったからそこんところよろしくッス」
「そんな簡単に種族をやめれるのかよ!?」
「そういうアンタだって人間やめて悪魔やってるじゃないッスか」
そう言われると言い返せない。
「ああ、ちなみにウチはしがない下っ端でレイナーレさんの命令で仕方なく敵対していたわけで、めんどくさい柵がなくなった今は自由気ままに当分ヒモ生活ッスね。バグスターの体にも慣れる必要があるッスから。見た目はともかく中身は全然違うッスからね。完全なパワーアップってわけでもないッスけど、弱くなったかと言われれば答えはNO。色々試すのにはギリギリチャンバラとかバンバンシューティングが結構使えるッス」
どちらも幻夢コーポレーションが玄人向けに開発したゲームだ。世間で一流だと言われる古武術の先生や色々な勲章を持つ軍人よりもゲーマーの方が成績を出せる。文句は多く寄せられたが
『ゲームだからこそ真剣になれる。ゲームだからと慢心した結果が君達もスコアだ。大人が子供のようにみっともなく泣きわめくんじゃない』
その一言が世間を味方に付けた。何方のゲームも何度もゲームオーバーになりながら攻略方法を身につければそこそこまではクリアできるようになっているのだから。
「さっきのギリギリチャンバラも感覚がずれてるせいで最後に鞘で弾くモーションを入れる必要があるって分かっただけ収穫物ッスよ。前までなら向こうの居合を居合で切り捨てるなんて出来たのに」
「はぁっ?ちょっと待てよ!!お前、まさかレイナーレより強いのか!?」
「ウチ、グリゴリの中じゃ下からより上から数えたほうが早いッスよ。レイナーレさんは下から数えたほうが圧倒的に早いッスけど。まあ、一定以上の障壁を張れる相手には勝てないッスけど」
いつの間にかその手にはいつの間にか光の刀が握られていて、服に隠れていない部分の肌の産毛が飛び散る。認識できないほどの速度であの刀で剃られたのだとようやく気がついた。
「こんな具合っすね。女の子とのデートなんスから身だしなみはちゃんと整えておくッスよ」
「そんなデートだなんて」
アーシアが照れて顔を赤くしているが、オレの顔は逆に青くなっているだろうな。ミッテルトが本気だったら何も分からずに首が飛んでいた。光の刀はまたいつの間にか消えている。
「……何が目的なんだ?」
「楽しくゲームで遊ぶ。それだけッスよ。それじゃあ、バイバ〜イ。また何処かで」
休憩スペースから離れていくミッテルトをオレは見送ることしかできなかった。あの
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